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7〜NANA〜
髪はぐしょぐしょに濡れ、制服も透けて下着が見えていた。
振り返る人たち。
話しかけてくる見知らぬ人。
でも、今の波留にはどんな声も耳に入らなかった。
家につき、朝食の残りをゴミ箱に捨てる。
その時、波留はある言葉を思い出した。
『波留、お米1粒には7人の神様が宿ってるのよ。だから、お米も最後の1粒まで食べようね。1粒食べれば7つの幸せが訪れるのよ。』
今思えばバカバカしい話…。
でも、まだ2歳の私は素直に受け止めていた。
今の私は何粒のお米を捨ててるのだろう。
いくつの幸せを捨ててるのだろう。
…幸せってなんだろう…。




