気持ち
...あれから、3ヶ月。
まったく、黒河を見なくなった。
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ある日、波留は黒河のことが気になり、
家を出るついでに隣の表札をみた。
その表札は真っ白で、黄ばんだ額だけが残っていた。
「まさか...引っ越し?...まさかね。でも、日数的には一応引っ越しはできる...。...!ま、私には関係ないか!」
波留は独り言を言いながら、学校へ向かった。
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「あー!波留ー!ちょー、久しぶりじゃん!元気?」
その問いかけにも上の空の波留。
「波留~?どうかした?」
「...ねぇ、personって知ってる?」
突然口にした、あのバンドの名前。
「あー!知ってる!ほんとーに、最近デビューしたばっかのバンドでしょ?なに?ファンなの?」
...デビュー?
そんなの聞いてない。
途中で帰っただけでギャーギャー言うようなおしゃべりなのに。
そんな、肝心なことを話してくれなかったの?
あんな、どうでもいいような話ばかりしてたくせに。
突然に芽生えた嫉妬心。
この感情には、波留自身もビックリしていた。
なぜ、黒河なのか。
なぜ、黒河があんなに気になるのか。
波留はまだ、自分の気持ちを理解することが出来なかった。
Rrrrrrrrr。
感情とは反対の行動。
(私...なんで、電話かけてるんだろう?)
長い長いコールのあと。
黒河は
出なかった。
波留はメールを綴る。
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To.黒河
Sub.久しぶり
デビューしたって本当?
なら、おめでとう。
でも、なんで言ってくれなかったの?
返事待ってるから。
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迷わず送信したあと、
ハッと我にかえる。
(え、今、私誰にメール打ったの?)
恐る恐る送信履歴を見る。
(!...私、なにやってんだろ。)
携帯の電源をおし、画面がオフモードになる。
その日、返信はなかった。
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~♪
翌朝。
波留はメールの受信音で目が覚めた。
送り主は
黒河。
眠たい目を擦りながら、画面を開く。
波留は目を見開き、急いで黒河に返信する。
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To.黒河
なにいってんの。
意味わかんない。
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波留はゆっくり、送信ボタンを
押した...




