依頼達成までの下準備-2
「買い取り金額は合計54万G、ギルド経験値が7万となりますので、剣城さんがギルドレベルを45、ランタンさんのギルドレベルを40に引き上げておきますね。それでは、こちらが54万Gになります。でも、本当にあの貴重そうなハンマーなどを売られても良かったのですか?」
「問題ありませんよ。私のメイン武器ではありませんので。」
「そうですか………………。では、またのご利用をお待ちしております。」
「……………………………まぁ、また来るかは分かりませんけどね……。」
『ミアッペ山脈』で手に入れた素材やいらない武器、アイテムを売り捌いてそれなりの量のGを手に入れた私とランタンはギルドから外に出る。途中、パーティーに入らないか?という勧誘もあったが断った。また、ランタンがナンパされたりもしたが、それは問答無用でぶっ飛ばして進んだのだった。
まぁ、そんな勧誘やナンパもギルドの外に出ればパッタリとやんだ。パーティーの勧誘は知り合いで無ければギルドの外でやるのは御法度らしく、ナンパの方も私達が町の外に出るという事を察してからは寄りつかなくなった。
「……………………さて、ここからはかなり厳しい道のりになるんだよなぁ…………………町の近辺にはモンスターは来ないけどその前にはレベルの高いモンスターがかなりいるし。」
「そうなんですか………………で、でもマスターならそれくらい普通に勝てますよ私なんかに頼らなくてもでも仮面をつけた私が出てくればここは楽に突破できますよ本当になんせマスターには一撃必殺の技がありますから私もある意味一撃ですけどそれは人間相手に可能なのであって決して対モンスターに向いているわけじゃありませんから……………………。」
「………………いや、無理して闘えとは言ってないんだけど…………って、言ってる間に出て来たよ……………って、これはネットゲームなんかではなんと言うんだっけ……………?」
そう思いながら私はトレジャーハンター的なベージュの帽子と服を着て瓶底眼鏡が特徴の人が狼や熊、通常の何倍ものデカさの蜂を率いる様に逃げていた。彼なのか彼女なのかは瓶底眼鏡のせいで分かりづらいが、そいつは私達を見た後にうっすらと笑った。
「調査終了だから後はこの方達を追いかけてくださいね~。私は死ぬわけにはいかないんですよ、エリートな調査員ですから!」
そんな捨て台詞と供に彼女はいきなりスピードを上げて私達の遙か後方まで走って行った。ちなみに、彼女は『逃走』というスキルを使っていたらしく、私達が認識した時には既に後方にいたという事になっていた。
「『殺戮魔法』…………………………オーケストラ。」
この状態がネットゲーム上での迷惑行為、MPKであるとようやく思い出した私は冷静になり、殺戮魔法でそのモンスター達の群れを全滅させたのだった。……………………まぁ、あの調査員の言動がさらに酷かったりしたら調査員も殺していたかもしれないけどね。




