依頼達成までの下準備-1
「……………………とりあえず、夜になるまでに私とランタンはこのダンジョンから出ることにするけど…………3人はどうする?一応経験値が入ってここでのモンスターに苦戦することは無いだろうけど。」
私がそう言うと、黒木と蔵鮫もダンジョンの入り口まで着いてくると言っていた。理由としてはアリアマリンのギルドへの登録と、これから先の生活の安定のために自分やアリアマリンのギルドレベルを上げておくという物だった。
少なくともアリアマリンの登録の為には外に出なければならないが、『ミアッペ山脈』の敵も難なく倒せるのにも関わらず、ギルドレベルの為にアリアマリンが入ることが出来ないというのは色々と痛いのだ。
「…………………………まぁ、『ヒューマノストレントの核』がそれだけあれば『ミアッペ山脈』にもう一回入るのには余裕なレベルまで上がるだろうからね…………………。」
「まぁ、剥ぎ取った後にすぐガチャの肥やしにしたのはお前だがな…………………。『リザルトルーレットガチャ』はあんなボロボロの状態でもガチャを回す資材に出来るのには驚いたが。」
…………………少なくとも、核は取っておく他ないけれど、それ以外の素材の価値は僅か5Gとかだったからね……………。こんなのだったらスキル『擬態』の入手の為に使った方が良いだろうと思いそうしたのだ。その時に梨が何個か手に入ったのは予想外だったけど。
そう思いながら歩いていると、『ミアッペ山脈』の入り口まで戻ってきていた。…………まぁ、流石に人の多い所で話す内容では無いので私は転移陣の前で振り返ってからこう言うのだった。
「それじゃ、次はいつ会うか分からないけど。」
「…………そうだな。まぁ、その内会うだろうが。」
「…………………じゃ、あんまり興味無いけど黒木と蔵鮫の結婚式には呼んでくれよ。参列者が生徒会の他のメンバーだけっていうのも寂しいだろうし。」
「………………な、な、何を言ってるのかな剣城ちゃん!!本当なら卒業した直後に無理矢理一夜の貞操奪って自分の貞操捧げてから結婚式!!にしようと思ってたんだよ?だから、突発的になるかもしれないから、準備はしていてね!!」
………………………蔵鮫の剣幕に私とランタン、アリアマリンは流石に一歩引いてしまい、黒木はやれやれと頭をかかえてから蔵鮫の頭をぐりぐりとしていた。その顔には照れという物は無いが、少しだけ動揺しているので、脈はあるのだろうと思いながら、私とランタンは転移陣でギルドの方へと戻るのだった。




