遭遇-6
文殊の壺
・価値 5京G
・自分の思ったスキルを創造し、修得することができる。使用回数や能力の規模に制限は無いが、一回使用する度に修得人数と壺に触れる者の数を増やさなければならない。人数が揃っていない場合でスキルを創造しようとした場合、それに触れていた者がその壺で創造したスキルを全て抹消させた後、破損する。
…………………………多少の制限はあるものの、このアイテムも私がわらしべガチャにて引いたアイテム、『奇跡の雫』並のチートアイテムだった。……………だが、これを出したという事はこれが交換条件の情報なのだろうか?
「三つ目は俺の考えたスキルにさせて貰うが、四つ目は黒華鉄にスキルを創造させる。これぐらいあれば米一合くらいは譲ってくれるよな?」
「普通に考えればお釣りがくるくらいなんだがな……………で、三つ目のスキルはどんな奴を作るつもりなんだ?まぁ、その前に作ったスキルに関しての情報も欲しいんだが。」
恐らくかぶる事は無いだろうが、念のために…………だ。それに、黒木や蔵鮫がなぜ『鑑定』出来なかったのかを知るチャンスでもあるからね……………と思っていると、黒木は普通に話し始めたのだった。
「俺が最初に試したのは師匠から教わった武術、『オールマィティア』だな。ネーミングに関してのツッコミは無しにして貰うが、この武術はどんな物でも、どんな格闘術でも取り入れて武器にする…………手っ取り早く言うと喧嘩道に似てる武術だな。」
「………………つまり、前の世界で自分の使っていた武術をスキルとして顕現させた…………ってわけか。」
「そうだな…………。スキルに熟練度が存在していて、それによって与えられるダメージが違うなら、スキルとして修得して置く方が良いと考えたんだよ。そのおかげでここまで死なずにいれたって訳だ。」
まぁ、私の『抜刀術』も同じような形で威力が上がっているため、黒木の言うことは正論だと感じるのだった。なんせあれだけの力が無ければこの町に来る前に死んでいた訳だからね………。
「で、二つ目は蔵鮫と取った。これは…………『鑑定阻害』だな。スキルレベル1で『鑑定』のレベル100位までなら全部隠すことが出来る。これで足下を見られずに行動できるという訳だ。」
「………………それでステータスが見れなかったのか……………。」
「まぁ、見られて困るスキルは無いが………転生者という事で色々言われると思うとつい………な?」
その判断は間違っていないだろうと思いながら私は黒木が作ろうとしているスキルについての話を聞くのだった…………いや、私もそのスキルを修得する事になるので、よく聞かないでスルーという事は出来ないのだからなぁ…………。




