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遭遇-7

「作るスキルの名前は『緑の指』。能力は植物をベースに自分の望む形と成長の早さ、土地などの条件を自由に決めた種を作るという物だ。このスキルについて何か言うことは無いか?」

「……………私にはなんのデメリットも無いからその必要は無いだろう。さっさとスキルを作ってしまうぞ。交換条件のスキルを考える時間が欲しいからな。」


私はそう言ってから数秒後に黒木、蔵鮫、私の順で『文殊の壺』に触れながらスキルを生成した。スキル修得の後すぐにランタンを除いた三人でステータスを確認し、『緑の指』が問題なく入っているかを確認し、黒木と蔵鮫は『緑の指』を私が渡した米で試していた。


「『緑の指』………………よし、この条件でも出来たな……………いや、チートだから出来るのは当たり前な訳か………。だけどここまで再現するとはな…………。」

「一夜はイメージが上手いね…………私はそこまで発想が出来なかったなぁ…………………。でもその量って元にした米よりも多すぎない?だって一夜は米粒1つでその種を作ったんだよね?明らかに増えてるよね?私のは増えたかどうかと言われたら分からないけど…」


……………やはりチートスキルは凄いなぁと思う物を見てしまった気がする。まず、ほんの数粒で試した蔵鮫の種からは、向日葵が咲いた。それも、種の部分が丸々稲穂という感じの向日葵である。種の色素の薄い向日葵と言えば違和感が無いところがまた……と思ってしまう。


蔵鮫も十分増量しているとは思えるのだが、黒木の物と比べると増加した量は少ないと思える。なんせ、黒木の作成した種からは30㎏サイズの米を入れる紙袋を模した少々厚い皮で米が包み込まれていたのだから、向日葵の種の部分全部を足したぐらいではその位の量にしかならないだろう。


「………………一応、どこまでできるのか試してみたんだが、まさかびっしりと米が入っているとはな……………。」

「……………とんでもないチートスキル作ったわけか…………いや、そうでもしないと生きていけないだろうけどな…………。スキルはあっても食料が無くなったら生きることは不可能だからな………生産チートは持ってて損することは無いだろ。」

「まぁ、権力者とかに見られたら色々と不味いかもしれないが、そんな事を即座に考える余裕は無かったような気がするからな…………。流石に中学時代に主と供に異世界に転生して生産チートを手に入れた場合のセオリーなんて習う事も無かったし……。」

「だが、この量を二人でどうやって消費するんだ?私はアイテムBOXを2つも持ってないぞ?」


生産チートや権力者関連の話をしながら、私達は30㎏の米が入った実が合計5個、計150㎏の米をどうするかという事を考えるのだった……………………流石に四人でこの量は消費出来ません………というか、アイテムBOXが無い限り運べないんだよなぁ………と思いながらため息をつくのだった。

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