【201.セクサロイド】
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そのあいだが長かった。
だが、いい面もあった。
妄想はそのセクサロイドに集中したのだ。
どんなセクサロイドが出来上がるのだろう、と。
どんな快楽を与えてくれるだろう、と。
仕事に集中できないことも、自慰で疲れることも、そのままだったが。
(パオロ)
アルの念が聞こえたのは、5日後の夜だった。
(どうしたね?)
(お待たせしました。船内で待ってます)
少しのあいだ、なんのことだか、わからなかった。
だが、すぐに思いいたった。
(すぐに行く)
そこには、ひとりの女性が待っていた。
絶世の美女ではない。
まぁ、この世に完璧な美女などいない、と思ってはいるのだが。
そんな美女を望んでもいない。
それでもその女性は、美しさを持っていた。
容姿が美しいのではない。
いや、それなりの容姿ではある。
身長は155から160cm。
透き通るような血色のいい白く輝く肌。
髪は肩甲骨よりも長く、軽いウェーブがかかったダークブラウンだ。
その瞳も同じ色。
頭が小さいのか、瞳は大きく見える。
身体のラインは、薄い生地のピンクのドレスを通してわかる。
ほどよい大きさの乳房、ほどよいくびれ、ほどよい腰。
そこから伸びている脚もドレスで見えないが、いいカーブを描いているのがわかる。
足首も細く、足も小さい。
ドレスと同じ色の靴は、パンプスだ。
アゴを軽く引いて、上目遣いで、恥ずかしそうにこちらを見ている。
年齢的には、25歳前後だろうか。
彼女が一礼した。
「パオロ、あなたのセクサロイドです」とアル。
「名前は? ああ、私がつけるんだったね」
「ええ」
「悩んだよ」とオレは彼女に笑顔を向けた。
彼女はこちらを見続けている。
「だが、ひと目見て、決まったよ。君の名前は、ミチカ、だ」
彼女は小さな声で「ミチカ」と復唱して、胸に刻み付けるようにマブタを閉じ、開くとうれしそうな笑みを浮かべて、オレを見た。
オレも笑顔で彼女を見つめた。
それから思い出した。
「彼女はどこに?」
「居場所ですか?」とアル。
うなずいて応える。
「あなたの寝室でも、こちらの部屋でも。なんなら基地に部屋を用意しますが」
オレは考え込んだ。
調査船の部屋だと、アルとゾフィーに、オレとミチカの行為が覗き見られることになる。
まぁ、ふたりにそんなつもりはないだろうが。
オレの寝室ならば、その心配はないが、誰かが入ってくることもないではない。
それでミチカを見られたら、説明に困りそうだ。
基地に部屋を用意してもらう?
そうだな、それが一番だろう。
「基地に用意してもらえるかな? 今日は、私の寝室を使うとしよう」
「用意しておきます」
オレは、ミチカを連れて、寝室にジャンプした。
彼女は驚かなかった。
アルに教えられていたのだろう。
とにかく我慢できずに彼女を抱いた。
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