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落とされ人  作者: カーブミラー


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201/214

【201.セクサロイド】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。

 そのあいだが長かった。

 だが、いい面もあった。

 妄想はそのセクサロイドに集中したのだ。

 どんなセクサロイドが出来上がるのだろう、と。

 どんな快楽を与えてくれるだろう、と。

 仕事に集中できないことも、自慰で疲れることも、そのままだったが。


(パオロ)

 アルの念が聞こえたのは、5日後の夜だった。

(どうしたね?)

(お待たせしました。船内で待ってます)

 少しのあいだ、なんのことだか、わからなかった。

 だが、すぐに思いいたった。

(すぐに行く)


 そこには、ひとりの女性が待っていた。

 絶世の美女ではない。

 まぁ、この世に完璧な美女などいない、と思ってはいるのだが。

 そんな美女を望んでもいない。

 それでもその女性は、美しさを持っていた。

 容姿が美しいのではない。

 いや、それなりの容姿ではある。

 身長は155から160cm。

 透き通るような血色のいい白く輝く肌。

 髪は肩甲骨よりも長く、軽いウェーブがかかったダークブラウンだ。

 その瞳も同じ色。

 頭が小さいのか、瞳は大きく見える。

 身体のラインは、薄い生地のピンクのドレスを通してわかる。

 ほどよい大きさの乳房、ほどよいくびれ、ほどよい腰。

 そこから伸びている脚もドレスで見えないが、いいカーブを描いているのがわかる。

 足首も細く、足も小さい。

 ドレスと同じ色の靴は、パンプスだ。

 アゴを軽く引いて、上目遣いで、恥ずかしそうにこちらを見ている。

 年齢的には、25歳前後だろうか。

 彼女が一礼した。

「パオロ、あなたのセクサロイドです」とアル。

「名前は? ああ、私がつけるんだったね」

「ええ」

「悩んだよ」とオレは彼女に笑顔を向けた。

 彼女はこちらを見続けている。

「だが、ひと目見て、決まったよ。君の名前は、ミチカ、だ」

 彼女は小さな声で「ミチカ」と復唱して、胸に刻み付けるようにマブタを閉じ、開くとうれしそうな笑みを浮かべて、オレを見た。

 オレも笑顔で彼女を見つめた。

 それから思い出した。

「彼女はどこに?」

「居場所ですか?」とアル。

 うなずいて応える。

「あなたの寝室でも、こちらの部屋でも。なんなら基地に部屋を用意しますが」

 オレは考え込んだ。

 調査船の部屋だと、アルとゾフィーに、オレとミチカの行為が覗き見られることになる。

 まぁ、ふたりにそんなつもりはないだろうが。

 オレの寝室ならば、その心配はないが、誰かが入ってくることもないではない。

 それでミチカを見られたら、説明に困りそうだ。

 基地に部屋を用意してもらう?

 そうだな、それが一番だろう。

「基地に用意してもらえるかな? 今日は、私の寝室を使うとしよう」

「用意しておきます」

 オレは、ミチカを連れて、寝室にジャンプした。

 彼女は驚かなかった。

 アルに教えられていたのだろう。

 とにかく我慢できずに彼女を抱いた。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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