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魔法哲学構築記 ~世界ゲームプレイ日誌~  作者: 誰でもない誰か
第一章 人生の意味を魔法の視点から ~魔法使いの出発点へ~
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君の一族はそんなことも忘れてしまったのかね?

魔法使いの戦いの場は言うまでもなく概念です。

つまり、魔法使いは法則と秩序を武器に戦います。

物理世界でそれが起こるときには論争となります。


論争は戦争です。ですが、論争という戦争は本来は気持ちのいい戦いです。

これが気持ち悪くなるのは、論点がかみ合わなくなった時です。

論点がかみ合わなくなった場合は、

努力して論点を合わせていく必要がありますし、

それが本質的なずれならば、本来は決着はつかないはずなのですが、

時に別の力関係が適用されることがあります。


地上で血が流れるのはたいていはそれが理由です。

(かみ合わない論点の問題は非常に重要なのでいずれ考察しましょう。)


いい言葉に力を与えるには悪い言葉も知らなくちゃいけないって…。でも絶対に使うなって…。


いや、使いまくりますな。あえて言うなら、人類がきれいごとすぎますな。私はきっぱり争いも殺戮も否定はしますが、暗い情念については完全に肯定しますな。誰も表現しないならあえてしますな。全人類を敵に回すくらいはなんてことない。


そもそも私は普通の殺意や敵意ならむしろ歓迎で、一番許せんのは舐められることですな。実際にこちらを諭すだけの実力も内容もあるのであれば、諭されるのは何の問題もないし、むしろありがたいけど、それでも私は確実に納得を求めるだろうし、安易に言い出しておいてその責任を放棄するなら、実力も内容も認めないし、あまつさえ優位を保持しようとしたまま議論を無理に打ち切るような真似をするなら、五百回くらいは殺したくなりますな。


舐めるというのは卑怯で怠惰な殺意なんですよ。明確に敵になる度胸も覚悟もないくせに殺意だけ向けるとか有り得ませんな。そんなもんは本気で殺しに行きますぜ? 自分は安全な場所にいて相手は危険に陥れて笑ってるとか、そういう卑怯なやつは絶対に許さない。


私も報復するのは、物理が終わってからなので、そいつを卑怯だと言うならそれは認めるけどね。それに使用する武器は法則や秩序なのだから、もしかするとそれも納得はできないかもね。でも、こちらとしては次善策だってのはわかるよね? だって、卑怯に対して物理的な反撃は不可能なんだから。堂々と敵として出てこない相手にどうやって通常の戦い方ができるわけ?


でもまあ、物理にいる間は君らはその報復を怖がることもないよね。そして、こんな言動すら鼻で笑って見せるよね? 当たり前だけど、そいつもこっちは気に食わないからね。時間がかかる分、そしてなかなかこちらが君らの苦しむさまを観測できない不満もある分の利息はたっぷりとつけさせてもらう。(とは言っても利息は付かないと思う。法則だからな。安心していい)。これを卑怯とも言わせない。警告してるしね。これも私に言わせれば愛だからね。


愛だよ。だって、宇宙の法則や秩序の適用によって、卑怯な手段で人を苦しめた自由の責任に直面した時に、この苦しみはあの時の責任だ、因果応報だったのかと、明確に理解させるための伏線なのだよ。君らが苦しむこと自体は既に決まってることで、私はそいつに理解の可能性を与えてやるのだ。優しいだろ? それすらも君らの鳥頭は忘却しそうではあるが…。物理にいる間は笑ってるがいい。


宇宙の法則や秩序を明確に理解できない君らにとっては、負け犬の遠吠えに聞こえるだろう。理解してても法則や秩序の性質からして、因果応報という形は絶対ではないし、私の望むような報復みたいな形にはならないのは確かだろう。だから遠吠えというのは半分以上は当たっている。法則や秩序は、善悪ではなくて、あくまでも自由と責任のシステムだからね。対称性すらも揺らぎがあって絶対ではない。


もちろん、この物理世界で負け犬の遠吠えと言われるのを覚悟してまでこれを述べたのは、非対称性を使う卑怯を改めるべしと言う警告ではあるが、神をも恐れぬ君たちが聞き入れるとも思ってはいない。そこで、無駄だとは思うが多少は説得しよう。私が舐められる以上に真理を舐められるのが本当は一番むかつくのだ。


物理世界だからって、力で人類を動かせるというなら、その通りにやってみればいい。だが、魔法使いという種族は物理なんてのは概念に従うものだと思っているから、概念にこそ力を見出すし、だからこそ言論や想念を使う。物理の信奉者は物理力が絶対だというなら、そういった概念の活動を物理力で弾圧するのは矛盾しているんじゃないか?


確かに物理力を使えば概念の活動を阻害は出来るだろう。だが、それを阻害しなければいけないという事実が、物理より概念の上位を如実に語っているわけだ。物理の信奉者たちも概念の怖さはすでに認めているのだよ。わかるかい? この構図が? わからないか? さすがに都合のいい頭の出来だね。


ところで、焚書坑儒をなぜするか? それだけ概念が不滅だからだな。検閲はなぜ効果を持つのか? それも同じだ。概念こそが力だからだ。みんな知っているのだ。そして、インターネットって焚書坑儒を事実上、不可能にしたんじゃないか? だから、科学系黒魔術が人類を機械的に支配しようとするときには、概念魔法も同等以上に機能するだろう。誠実に魔法使いたちが活動を続けていくだろうから。もはや、物理より先に、概念は不滅の域に達しているのだ。


本来は簡単なことだね。永遠は裏切らないけど、時間は裏切るだけのこと。つまり概念は永遠であり必然で、物理は時間であり偶然だということ。概念世界の必然を想起できないのが、物理的身体でリアリティを限定された生活の罠だね。生活から見える概念などは、人間の作り上げた虚構だ。


人類の総意がドルや円に価値がないと信念を変えれば確実に経済は崩壊するだろう。(環境や生産がほとんど変わらないのに株価暴落という虚の事件が生命の奪い合いの原因になるとか笑えるがそれは別の話か)。それに対して、宇宙には法則や秩序があるというのは、それが真であるならば人間が全員否定しても変わらない。変わりようがない。人間の拵えた虚構性の概念の脆さと、宇宙の秩序レベルの概念の不滅さも思うべきだろう。


こんな話は聴き入れたくないから聞き入れないし、わかりたくないからわからないだろう。そういう風に人間の脳は出来ているのだから。


それでもなぜ、こんなことを主張するかって? 愛だよ。決まってるだろ? 言わせんなよ、恥ずかしい。(by 遠吠え系魔法使い)

概念世界とはいわば神の世界です。

宇宙に法則や秩序があるというのは、概念として捉えればそれは神です。

呼び方なんてどうでもいいのです。

法則や秩序は物理世界では可視化されないですが、

概念世界では人間が作ったもの以上のものとして、

明確に機能するのです。


魔法使いはこの宇宙の法則や秩序を研究するのです。

少なくとも、一般人が適当に生活している間にも、

魔法使いは自分の豊かな人生の全てを、

実験の舞台として提供することで探求を続けています。


宇宙には法則や秩序はあります。

そして、だいたいにおいて、ブッダやイエス、孔子や老子、

あの手の聖人たちの言う言葉には、一理も二理もあるのは確認できます。


疑うのであれば、西洋の哲学を紐解いてもいいのですし、

理論物理学を使うという思考を超えて、

納得できる、理解できるというところまで追求してみればいいのです。


それをやらずに、神を嘲笑うのは、嘲笑っている方が滑稽です。

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