女神との出会い
『はい、お疲れ様ー!』
僕は突然掛かってくる声で覚醒する。
目を開けると、そこは真っ白い空間で、目の前には一人の女性がいた。
その女性は金髪金眼で古代ローマの人のような格好で、人間離れした美しさをしていた。
「えっと、どちら様、ですか?」
思わず敬語になって聞いてしまう。
『いーよいーよ!そんなに固くなんなくて!で、私だけど、私はこの世界を担当している女神!一応これでも偉いのよー?』
「女神、さま?」
『そう!女神!』
そう簡単には信じられない。そうしたら僕は既にーー
『うん、君はもう、死んでるよ』
さっきまでの活発な雰囲気を無くし、真面目な顔で話す。
『君は人の願いを叶え続けて、そのまんま人の願いで死んだ』
「そう、ですか。」
僕はもう、死んだのか。それは、それは本当にーーー
「良かった」
『ーーえ?』
「本当に良かった。あの人逹が望んでいた事がちゃんとできていて良かった。今意識があるから、死んでいないかと思ってすごく焦りましたよ」
◆◇◆◇◆◇
最初は只、面白い子だと思った。
だって、只頼まれたから死んだのだ。
こんな不思議な子供はいない。
だから、この子にすることにした。
『ねぇ、ねぇ君』
「はい?何でしょう」
『もしさ、私のお願い聞いてほしいなーって言ったら、聞いてくれる?』
青年はやはり輝いた目でこちらを見てくる。
「もちろん!僕に出来ることなら何でも!」
やっぱりだ。死んでからも『お願い』されたら断れない。
『じゃあ、お願い』
一拍置いてから、女神は話す。
『ちょっと、異世界転生してくれない?』
「ーーーふぇ?」
青年は、気が抜けたような顔をしていた。




