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姿の見えないお人好し  作者: L社社員
プロローグ 青年の転生
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2/18

女神との出会い

『はい、お疲れ様ー!』


 僕は突然掛かってくる声で覚醒する。

 目を開けると、そこは真っ白い空間で、目の前には一人の女性がいた。

 その女性は金髪金眼で古代ローマの人のような格好で、人間離れした美しさをしていた。


「えっと、どちら様、ですか?」


 思わず敬語になって聞いてしまう。


『いーよいーよ!そんなに固くなんなくて!で、私だけど、私はこの世界を担当している女神!一応これでも偉いのよー?』

「女神、さま?」

『そう!女神!』


 そう簡単には信じられない。そうしたら僕は既にーー


『うん、君はもう、死んでるよ』


 さっきまでの活発な雰囲気を無くし、真面目な顔で話す。


『君は人の願いを叶え続けて、そのまんま人の願いで死んだ』

「そう、ですか。」


 僕はもう、死んだのか。それは、それは本当にーーー


「良かった」

『ーーえ?』

「本当に良かった。あの人逹が望んでいた事がちゃんとできていて良かった。今意識があるから、死んでいないかと思ってすごく焦りましたよ」


◆◇◆◇◆◇


最初は只、面白い子だと思った。

だって、只(・)頼(・)ま(・)れ(・)た(・)か(・)ら(・)死んだのだ。

こんな不思議な子供はいない。

だから、この子にすることにした。


『ねぇ、ねぇ君』

「はい?何でしょう」

『もしさ、私のお願い聞いてほしいなーって言ったら、聞いてくれる?』


 青年はやはり輝いた目でこちらを見てくる。


「もちろん!僕に出来ることなら何でも!」


やっぱりだ。死んでからも『お願い』されたら断れない。


『じゃあ、お願い』


一拍置いてから、女神は話す。


『ちょっと、異世界転生してくれない?』

「ーーーふぇ?」


青年は、気が抜けたような顔をしていた。

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