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第200ターン レジェンド・ビフォー・クリスマス

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

「さぁ〜皆さん!今日は楽しい楽しい〜」


 クリスマスですよぉ~!主任の声がいつも以上に明るく張りがある。イベントを盛り上げようとしているのは明らか。しかし、心から喜んでいるようにも聞こえてくる。


 少しくたびれた四十男のサンタ帽はどうにも切ないが、恥ずかしげもなく被ってみせる主任の職業意識に頭が下がる。


 なので自分も黄色の三角帽、パーティーハットを被ってはみた!が、やはり恥ずかしい、、、


 でも、でもいい。いいんだ。じいちゃんやばあちゃん達が楽しい時間を過ごしてくれるなら、それでいい。


 格ゲーを離れ介護の現場にやってきたのは、実は気まぐれ。ビデオゲームとは縁遠い所で働きたくて、この施設にやってきた。そして凡そ3カ月が過ぎた。


 当然ながらここに入所している要介護老人達は俺のことを知らない。レジェンド格ゲーマー夢原 省吾なんて名前は特定の狭い世界でしか通用しないし、そもそも年寄り達は格闘ゲーム自体をおそらく知らない、見たこともないかも知れない。


 また、同僚達も幸いにして俺のことを知らない。ゲーム人口は増えたとはいえプレイヤーまでフォローしている奴なんてのは相当なマニアの類で、格ゲーのプロ化という業界沸騰の話題も一般人には興味の埒外だろう。


 だから居心地がいい。純たちと別れて格ゲーとも完全に縁を切って新たな人生を歩む。それでいい。それが音々(ねね)ちゃんとの約束だ。俺はこの先ここでお年寄り介護して生きていくんだ。

 

「ちよっと、夢原さん。お客さんよ〜若い女の子、学生さんみたい。」


 受付事務のA子がやって来て、わざとらしく声をひそめて夢原に告げる。呼ばれてイベントを中座する夢原 省吾。


 クリスマスイブの養護老人ホーム。レジェンドを訪ねる人は誰なのか。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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