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第198ターン 裏技!?闇堕ちリョウ現れる

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

 オレっちが征く。格ゲー日本代表Jrのエースと目される我らが日乃本 純がついにコントローラーを握る。


 すると誰が操作しているのか、やはりハシタカ名人像がその意思、閉じ込めらた"念"で操っているのか。純が選んだ日本人武道家リョウの対戦相手が壁スクリーンに現れる。


「あ、あれはリョウなのダ!?」


 クー子が目を丸くすると、格ゲー博士ちゃんの万吉少年も何やあれは!と唖然とする。


「まさか、ここで、、あのキャラを選ぶとは

、、」


 ゲーム産業を出版から支えるむ〜どが舌打ちするとIQゲーマーきどきが眉を曇らせる。


「どこから引っ張り出してきたのか、、闇堕ちリョウを!」


「闇堕ちリョウ?なんだよ、それ?オレっち聞いて無いッち!」


 純が慌てて専属コーチmakoに目を向けるとあれ隠れキャラ、そう噂はされてきたけど、、


「ウチも初めて見るわ、、」


 いつもは冷静沈着で笑みを絶やさぬ美形格ゲーマーが狼狽を隠せない。若き格ゲーマー達にフェイマス・ファイブが()()()いる様子が伝染していく。


「闇堕ちキャラ、、そんなものは聞いたことが無い也が、、」


 警戒信号がイエローからレッドに転じつつある比留多 恭介が呟くと意外な人物が息を切らせてながら声を上げる。


「アタシは、、一度見たことがある、、闇堕ちしたゲイルと闘ったことがある、、」


 柚葉ゆずはだ。福島のゲーセンで"アクマ"と呼ばれていた頃(柚葉の姓は佐久間さくま)、待ちゲイルで素人を狩りまくっていた頃に一度闇堕ちしたゲイル見たという。


「目が真っ赤に燃えてて、ゲホッ!負のオーラが漂っていて、、髪は逆立ち、、、ゲホッ!火力は倍の、、」 


 闇堕ちしたゲイルの異様な姿を語る柚葉。髪型についてはゲイルは元々逆立っているのだが、いずれにしたもその内面に宿す悪意が表出したかのようなイビルなさま、それは今現れた闇堕ちリョウと全く同じ特徴だ。


「運営が仕込んでいたのか、、そう、プログラムしかありえん!偶然にキャラが生成されるなんてあり得ない!」


 自他共に認める知性派IQゲーマーきどきが声を上げると洞察力に長けたむ〜どが補足する。


 これは、仕込まれたキャラ。ローバトシリーズに当初から組み込まれていた、いわば"裏技"だ!


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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