表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
601/630

599.【後日談7】猫パ その3


・紫な毛皮のあるネコ科魔獣視点



夕刻。今日の仕事も終わり、病院から自宅に帰る途中。



「なー(Dr.ギフトさーん、郵便でーす)」


「みゃんむ(ご苦労)」



われ宛ての封筒が、郵便配達の黒猫魔獣から手渡された。


封筒を爪で開けてみると……ふーむ、招待状?

ネコ科魔獣だらけのパーティ、猫パの招待、我を?


肉球魔王様が昨晩、猫パの招待状を、ランダムで抽選したネコ科魔獣達へ送ったのだという話を聞いた。

まさか我が選ばれるとはな。



「んなー(ギフト! どうして貴様のような奴が招待されているのですぞ!)」


「みゃんな(Dr.を付けたまえ、小僧)」



魔獣幹部火車が、我の前に現れピーピー泣きわめく。



「みゃーんむぅ(たまたま我の運が良かったというだけだ。肉球魔王様は本当にランダムで抽選なさったのだろう。

いやはや、公明正大こうめいせいだいなお方だ、やはり王に相応しい)」


「んなぉ(何かイカサマを使ったに違いありませぬ! この事は、魔獣幹部の会合に取り上げますからな!)」


「みゃんま(好きにしたまえ、だが肉球魔王様に迷惑をかけてくれるなよ?)」



魔獣幹部火車は、我にフシャーフシャー言った後、去っていった。


まったく、小僧は魔獣幹部になったというのに、昔から落ち着きが足りない。

少しは我が傑作の、ゾンビキャットとキメラを見習いたまえ。



◇ ◇ ◇ ◇



・大鍋商会会長、橘若菜視点



ここは錬金術工房の中庭にあるダンジョンの中、その1室。

壁や床は、見たことの無い金属部品がピカピカ光っている。


今からネコ科魔獣だらけのパーティ、略して猫パを開催するための会議が始まる。

ここに居るほとんどは、錬金術の神トミタ様が連れてきた人たち。

なのだけど、



「質問いい?」


「あ? まだ何も始まってないのにか?」



宙に浮かぶゲーム画面をポチポチしている男。

このダンジョンのぬしらしい。

今回の会議の場所を提供してくれてた。



「どうしてこの場所で会議をすることに?」


「んなもん情報漏洩防止のために決まってんだろ。

魔獣都市マタタビで会議なんてしてみろ、一瞬でトミタに情報が洩れるぞ。

トミタも客として前情報無しで楽しむつもりだから、トミタの目が届かないダンジョン内が会議室に最適となる」


「はぁ」



神様を名前で気安く呼んでいるあたり、この男はかなり立場が強いのだろうか。

それともただの怖いもの知らずか。


っと、会議の時間が来た。



「えー。皆さまお忙しいところお集まりいただきありが「そういうのいいから、ほら、時計回りで自己紹介」えぇ……」



ダンジョンの主の男が手をパンパン叩いてかしてくる。一応、私がこの会議の議長なのだけど。



「ええっと。私は橘若菜。大鍋商会の会長で、今回の猫パの責任者、だよ」


「商会の会長のくせに丁寧語も使えないのか」



おまえが言うな!



「俺は機械ダンジョンのダンジョンマスター、伊乃田命いのだまことだ。ゲーム関連なら任せろ以上」



えー。ぶっきらぼう。


続いて自己紹介し始めたのは、痩せた大学生くらいの男だ。



「拙者、猫ダンジョンのマスター、猫飼虎雄ねこかいとらお。命殿に誘われて参上でござる。

ネコ科魔獣の事なら、ここの誰よりも詳しいと自負しているでござる。よろしく頼むでござる」

(※異世界でダンジョン運営任されたけど知るか。それよりゲームするわ 63話にチラッと登場したやつです)



次に自己紹介し始めたのは、金髪の幼女。



「コレム・伊乃田でしゅ。ホムンドール社の社長でしゅ」


「ん? 伊乃田……?」「命の妻でしゅ」「うわぁぁああロ〇コン!?」「テメェ表出ろ」



うっかり口を滑らせた私の頭を、伊乃田命がガシッと掴んで力を入れる。

ギリギリギリ……痛い痛い痛い!



「ワイはエルフのチャールズ。建築家やでー」


「ワシはシルフ、しがない婆さんじゃよ、ひっひっひ」



他に数人いたけれど、私は頭痛でよく聞こえなかったのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 俺ずっと命くんをみこと君って読んでた・・・ まこと君だったなんて・・・
[一言] まさかの猫飼さん再登場。どんな人だったのか確認するためにまた読み直さなきゃならないじゃないか。運営に文句言ってやる。
[一言] 魔獣幹部たちは猫パ全否定でしたからね… トミタは根に持つタイプですぞ! 会議の面子が濃いな~w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ