表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パル  作者: 山葵
11/32

011 武器??

本日2話更新の1話目です。

 翌日。

 朝食のため猫型ノンちゃんと食堂に降りると視線がかなり痛い。昨日大人数に目撃されていたからね。


「ベルさんおはようございます」

「おはようカノコちゃんノンちゃん。今日は奥の席にしなさい」

キッチンに一番近い奥まった席に案内された。カウンターがせり出し、座ると周囲から見えなくなる。

「お気遣いありがとうございます」

「いいんだよ。飲み物はお茶でいいかい?」

「はい」

「俺はミルク」

「あら!ノンちゃん話せるんだね。じゃあすぐにご飯と飲み物持ってくるよ」

聞きたいこともあるだろうに、ありがたい。落ち着いたら話を聞いてもらおうっと。


「では朝食を食べながら第一回異世界生活会議を始めます。議題は『この世界の常識を学ぼう。及び冒険者をするにあたっての準備をしよう!』です」

「二人だけなのに会議かよ。しかも今更な議題」

「ノンちゃん、情けなくなるからそこはツッコまないで。」

確かにそうなんだよね。あんなにギリギリの状況になるまでそれに気付かないなんて、無駄にテンション上がり過ぎていた。心から反省してます。

「まずは昨日貰った図鑑を読め」

「うん。急いで読む」

「それと短剣は予備として、他の武器を考えろ。主な戦闘は俺が行うにしてもせめて自分の身は守れ」


 武器、か。『私が使える得物』ということが重要よね。


 武器と言われてパッと思い浮かぶのは銃。しかし数ヶ月この世界にいて見たことも聞いたことも無い。恐らく現代技術を使った武器は存在しないのだろう。


「ここは異世界定番の日本人として刀?」

「やめろ」

「『またくだらぬものを切ってしまった』みたいな」

「ダメだ」

「練習すればなんとか「なるわけあるか。刀は元より刃物全て却下」

「えーーー!」

「お前が刃物を振り回して俺は無事でいられるのか?」

「…そうですね。スイマセン」

短剣をやめたのに刀なんて夢のまた夢だよね。お茶を飲んで落ち着こう。ふぅ。

よし、刃物系は無し。サヨウナラ憧れの刀。


 刃物じゃないなら飛び道具かな。弓?

いや、当たる気がしない。矢をつがえている間にやられるのがオチだ。却下。


 少しでも魔物と距離をとれるとしたら槍や鉾?剣ほどの刃ではないし多少は魔物より距離を置ける。

しかし扱いが難しそう。それに刃物と同じくノンちゃんに危害を加えるのが目に見えている。却下。


 思い切って体術!

空手もボクシングも柔道もやったことない。却下。


 刃物の無い武器…ハンマー?

重いよなぁ。確実に力が足りない。


 ああもう!!武器って他に何があるの?もう思い浮かばないよ。


 こうなったらRPG的考えで「ひのきのぼう」でたこ殴りかな。初期装備乙って感じで。



 …いや、たこ殴りならいけるかも。


「撥、はダメかな。」

「撥?」

「うん。太鼓の。」

「ああ、お前和太鼓やってたな。」

小さい頃から町内の夏祭りで叩いており、高校生になってからは子供の指導役をしていた。

「武器に限定すると私には不可能だとしか思えなくてさ。叩くというか、とにかく殴ればよくない?」

「武器じゃないがなんとかなる…のか?」

「木製じゃなくせば打撃力も出るかな、と。」

「やってみるしかないな。間違っても俺を殴るなよ。」

「…善処します」

あれ?私って飼い主兼召喚主だよね。立場が逆じゃね?


「他に何が足りないかは、こっちの世界の人とすり合わせたほうがよくないか?」

「そうだね。またアレグラさんに聞いてみよう。」

他に聞ける人はいないもんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ