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推し見守り日記~見守りたい彼女と捕まえたい彼の攻防記録~  作者: 池中織奈


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「ギルド設立に向けての歩み」

 ガルディー歴 1280年 十の月 二日


 年が明ける前にギルドを設立したい、そう思っているので私は色々考え込んでいる。

 テレミアに相談もしている。ギルド設立は私とテレミアだけでは出来ないので人材は集めなければならない。ただし私は表に立つ気はないので、そのあたりは要相談だ。




 ガルディー歴 1280年 十の月 六日


 お兄様がテレミアの実力ではギルド設立に心もとないって言ってくる。

 私は今年中にギルドを作りたいってお兄様と喧嘩してしまった。

 あと、ギルドの人材に下僕を貸してくれるとも言われたけれど、それに関しては断った。

 だっていつまでもお兄様に甘えっきりはしたくない。

 私は自分の目的のためにこうして行動しているのだから私自身でどうにかすべきだよね。



 ガルディー歴 1280年 十の月 十日


 私はあくまで裏方というか、正体をばれないように動く予定なので人材確保もテレミアにお願いすることにする。

 ただクシュは貸出する。一人よりも使い魔と一緒の方が荒事もどうにかしやすい。

 私は推しの前には姿を現さずに過ごしたい。だって推しからしたら勝手に見守られていたら嫌だろうし。

 推しにばれるのも嫌だけど、推しから気持ち悪いなどと言われたら絶望する自信がある。





 ガルディー歴 1280年 十の月 十六日


 クシュを貸し出し中のため、お兄様の下僕の人と一緒に散歩している。

 私の散歩、結構過激みたい。下僕の中でもついていけない人もいるって聞いた。

 ただ好きなように歩き回っているだけなのに。

 下僕の人に「妹様も十分凄いですからね?」と言われたけれど、お兄様には全然及ばない。



 ガルディー歴 1280年 十の月 十八日


 テレミアとクシュがギルドのメンバーを集めてはくれたらしい。

 私は直接会う気はない。クシュ経由で覗き見ることもまだ難しいため、あくまで聞いた情報だけでしか判断は出来ない。

 ただしクシュが問題なさそうにしているので、良いかと思っている。



 ガルディー歴 1280年 十の月 二十三日


 今日は久しぶりの身体を休める日にした。

 毎日、鍛錬ばかりしていても身体が限界を迎えてしまったりするから。

 お兄様にも無茶をするなって怒られるし、今日はノルケーシア様の絵ばかり描いていた。

 そうそう、テレミアには近いうちに別の場所で生活してもらうようにする予定だ。だってテレミア経由で私にまでたどり着かれたら嫌だし。

 どうせなら徹底的に、誰にも分からないようにやりたい。そっちの方がかっこいいから。



 ガルディー歴 1280年 十の月 二十八日


 ちょっと風邪を引いた。

 昨日夜遅くまで鍛錬をし続けてしまった。お兄様が無茶をするなって、私のことを見張っていた。

 お兄様は凄く心配性だ。ちょっと熱が出ただけなのに。




 ガルディー歴 1280年 十一の月 三日


 お兄様が貯金してくれていた私のお金でテレミアの家を購入する。

 ギルドの拠点は王都にしたいので、王都に購入した。かなり大きい出費だったけれど、問題はない。

 お兄様が遠距離連絡用の道具をくれた。これでテレミアと連絡を取りやすい。

 だけどお兄様に借りを作るのも面白くないから、後々お金を渡そうと決意する。

 今は受け取ってくれなかった。ギルド作るために資金が居るからって。



 ガルディー歴 1280年 十一の月 十一日


 来月にはギルドを設立することにした。私が決めた。

 だってやると決めたことは、すぐにやった方がいいもの。ずるずるやらないなんて私らしくない。

 ギルドの名前は『黄昏賛歌』にする予定。

 かっこいいでしょう? ノルケーシア様の色である橙色って、黄昏時の色なの。

 そんなノルケーシア様のことを崇拝するギルドだから、こういう名前はどうかなって思って。

 ギルドでの行動がノルケーシア様のために繋がるのだと思うとそれだけでも楽しみ。



 ガルディー歴 1280年 十一の月 十四日


 ギルドの紋章に関しても考えてみる。

 こういうのって形から入るのは大事だよね。やっぱり夕焼けモチーフがいいよね。

 あとはノルケーシア様は見た目に反して闇属性の魔法も得意なのよね。夕焼け色の髪と瞳だから光っぽいのに。だから黒色は使いたい。



 ガルディー歴 1280年 十一の月 十七日


 人形作りに精を出してみる。

 私自身はギルドとは関わらないけれど、人形を使ってギルドに関わることは出来るから。

 いつか人と変わらない人形使いたいな。

 今はまだ出来ないから、人形にしか見えないけれど。



 ガルディー歴 1280年 十一の月 二十二日


 ギルド設立に関しては、両親にも内緒にしている。

 だってどこからバレるか分からないもん。知っているのは私とお兄様と、クシュと、テレミアぐらい。

 お兄様の下僕の人にも伝えてないよ。私が何かしようとしていることぐらいは知っているかもしれないけれど、そのくらい。

 お兄様にもばらしちゃ駄目だよって、伝えてある。



 ガルディー歴 1280年 十一の月 三十日


 準備完了!

 来月から本格的に『黄昏賛歌』は始動するよ。

 ノルケーシア様のために頑張らないと。ノルケーシア様が幸せになるために、笑顔で居られるように。

 そのためだけにギルドを作るの。

 王国内の問題もどんどん解決出来るといいなぁ。


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