「テレミアの様子がちょっとずつ変わっていった」
8/4 二話目
ガルディー歴 1280年 九の月 一日
テレミアがクシュと遊んでいる。
綺麗なお姉さんと猫ちゃんが遊んでいる様子っていいな。
見ているだけで嬉しくなった。
ガルディー歴 1280年 九の月 二日
テレミアには私の野望を説明はしておいた。
これからギルドを設立するにあたって協力してもらうので、そういう説明は大事だなって思ったから。
ただお兄様に相談の上、契約魔法はかけておいた。だって私がノルケーシア様のことを推していることを広められるのは望ましくない。
それにしてもお兄様ってやっぱり万能。こういう魔法もさらっと使っちゃう。
ガルディー歴 1280年 九の月 四日
クシュの訓練を続けている。あとはクシュの目を通して、私が情報を見れるような魔法も習得した。
これでクシュ経由でノルケーシア様のことをのぞき見することも出来るかもしれない。だけどももっと訓練を続けなければこのままだとすぐに気づかれてしまうだろう。
ガルディー歴 1280年 九の月 七日
人形遣いのスキルを色々試してみる。現状だとそこまで上手く操れない。
もっと極めていけば人間と変わらないような人形を操ることも可能にはなるはず。後数ももっと増やしたい。
ノルケーシア様が窮地の事態に陥った際に救い出せるような力は欲しい。
それにギルド活動をするなら、面倒事が起こることも多い。だからこそ強さは必須。
ガルディー歴 1280年 九の月 十日
テレミアを連れてクシュの散歩に行く。
テレミアは私が思っているよりもか弱い女性だった。普段の散歩についていくことも少し大変そうだった。
疲れ切っているテレミアを見てお兄様が何か耳打ちしていた。
何を言っているんだろう?
ガルディー歴 1280年 九の月 十三日
テレミアはギルド設立に向けて協力をしてくれることは了承してくれているけれど、私に対する警戒心は相変わらずだ。
やっぱりそれだけ嫌な思いをしてきたんだろうな。
私は前世も含めて周りに恵まれていて、それこそ絶望するような事態に陥ったことってなかなかない。
でもこの世界は前世に比べて悲しい出来事がそれなりに多い。それに理不尽な事態だって沢山ある。折角関わったのだから、テレミアが穏やかに過ごせるようにはしたいな。
ガルディー歴 1280年 九の月 十六日
テレミアに元気になってもらうためにどうしたらいいかというのをお兄様に相談した。
お兄様は「下僕にそこまで心を配る必要はない」などと言われた。ただ心をつかむことは大事だというそういうことを話したら納得してもらった。
あとお兄様は私が知らないところでテレミアとお話しようとするので、そういうことはなるべくしないようにってそう言う相談はした。
ガルディー歴 1280年 九の月 十九日
テレミアが笑った顔はきっと綺麗だろうなって、そういうことを考える。
私は前世から面食いではある。ノルケーシア様の綺麗な顔を見ていると幸せな気持ちになっていたし、前世で好きだった他の漫画などでも綺麗な顔立ちのキャラに惹かれていたしね。
ガルディー歴 1280年 九の月 二十一日
散歩やお兄様との訓練の際にテレミアがついてくることも多い。
その度にテレミアは中々ついてこられなかったり、ピンチになったりしていた。
私がテレミアに「か弱いんだから無理してついてこなくていいよ」と言ったけれど、彼女はいつもついてくる。少しずつついていけるようになってきている気はする。
ガルディー歴 1280年 九の月 二十二日
一緒に過ごしているうちにテレミアの態度が少しずつ変わってきた。
お兄様に対して恐れを抱いているみたい。絶対服従みたいな感じらしい。
なんだろう、お兄様って、人を従えることが得意だよね? こんな分家筋の産まれなのがもったいないぐらい。
ガルディー歴 1280年 九の月 二十五日
お兄様とお話をしているのもあってか、私に対する態度も畏まっていく。
別に無理をしなくていいよって言ったけれど、いつの間にか心からの態度になってそうだった。
どうしてだろう?
凄く謎だったけれど、テレミア曰く私の散歩や魔法の訓練って他に例を見ないものみたい。私にとっては当たり前だったから驚いた。
ガルディー歴 1280年 九の月 二十七日
テレミアと赤髪さんが模擬戦をしている。
テレミアはもっと強くなりたくて仕方がないみたい。私の散歩についていけないことが悔しいんだって。テレミアは案外負けず嫌いだ。
あまりにもやりすぎている際は私が割り込んで、赤髪さんに「やりすぎだよ」って怒っておいた。
ガルディー歴 1280年 九の月 二十九日
お兄様の下僕には女性もいるらしいというのを知った。今まで私は特にあったことは無かったけれど、その人もお兄様に敬意を表していた。
お兄様の下僕って何人いるんだろう?




