「インターンの実施と、誕生日祝い」
ガルディー歴 1283年 二の月 一日
早速今月、インターンが来ることになっている。その生徒達の大半は私や『黄昏賛歌』に憧れている者達ばかりだった。
『黄昏賛歌』が始動し始めた当初は人形の姿でだけしか見せないのは無礼だとかなんだのよく言われていたけれど、最近ではそういうことも少ない。
私がそういう存在だと思われているのだろうな。
ちなみにあまりにも姿を現さないから、醜女だとか実は老人なのではとか、女性ですらないのではとかあることないこと噂されているのは知っているけれどね。
流石に子供だとは誰も思っていないみたいだった。
ガルディー歴 1283年 二の月 三日
お兄様からもらった魔獣の卵、ようやく孵ったよ!
約一年間かかったね。ちなみに産まれたのは、竜種だったよ。お兄様は私が竜の使い魔いいなぁと言っていたから、わざわざ探してくれたみたい。
魔力を馴染ませて、卵の世話をしていたのもあって産まれた子は私に凄くなついてくれていて可愛かった。
これで私の使い魔は、猫のクシュと蜥蜴のアラーナと、竜種のリューレミの三体。
この年で三匹も使い魔を持っているのはきっと珍しいことなのだろうな。クシュに関しては『黄昏賛歌』に居てもらうことが多いけれどね。
ガルディー歴 1283年 二の月 五日
もう少し先だけど、バレンタインの準備をしている。
祭壇をもっと華やかにしなければならないし、直接ノルケーシア様に渡せるものではないけれどそれでもノルケーシア様のために準備をするのだと思うとそれだけで幸せな気持ちになってルンルンな気分になる。
ガルディー歴 1283年 二の月 七日
インターンの生徒をつれて依頼に行ったりした。
私の魔法を見て、キラキラした表情を見せてもらえてなんだか嬉しくなった。
やっぱりこういう感情を向けてもらえたらそれだけでも楽しい。もっと頑張ろうと改めて思った。
ガルディー歴 1283年 二の月 九日
インターンの生徒達が言っていたけれども、『黄昏賛歌』は他のギルドよりも生徒達への扱いが丁寧だって。
私としてはいつか此処で働いてもらうことになるかもしれないのだから、良くするのは当然だと思った。ただインターンでしかないからと適当な扱いをしたりすることも多いらしい。
後から自分にしっぺ返しが来ることだってあるだろうにね? 私はそういうのは嫌だから、ギルドメンバーたちにも私の意向は改めて共有しないとね。
ガルディー歴 1283年 二の月 十一日
インターンだけじゃなくて、『黄昏賛歌』では適宜研修を行っている。
その研修はテレミアに一任しているのだけど、『幻妖の魔女』に対する崇拝みたいなのも伝えているらしくそれはやめてほしいなと思った。何を教育しているの?
ガルディー歴 1283年 二の月 十四日
バレンタイン当日。
事前に準備していたので祭壇も素敵に飾っている。やはりこうしていつもとは違う風に祭壇を飾るとそれだけでも楽しい。
特別仕様の推し祭壇を見ているだけで幸せだ。
作ったチョコレートは食べた。
後はお兄様も欲しがっているからチョコレートを今年も渡した。
ガルディー歴 1283年 二の月 十六日
今日は推しの誕生日。
バレンタインで祭壇を飾ったけれど、誕生日ではまた違う飾りをした。
だって一緒にするなんてどうかと思うもの。こういうのはきちんとすべき。
そういえばノルケーシア様はバレンタインのチョコレートも沢山もらっていたようだった。やはりもてる人間というのは幼い頃から異性に囲まれるのだろうな。
ガルディー歴 1283年 二の月 十九日
今日は私の誕生日。十歳になった。ようやく二桁。
推しは私よりも一つ上だから永遠に追いつけないの。でも年の差が一歳程度で良かった。あまりにも年下に産まれていたりしたら推しの子供時代を見ることが出来なかっただろうから。
ガルディー歴 1283年 二の月 二十日
お兄様と直接会った。基本的に魔道具を使って連絡をすることが多いけれど、産まれた使い魔をきちんと紹介したかったしね。時々、お兄様に直接会いたいし。
もちろん、他の人に見られないように頑張った。
こんなところで人に見られて面倒なことになるのも嫌だから。
ガルディー歴 1283年 二の月 二十三日
今日はステラとして活動している。
今年のお兄様からの誕生日プレゼントでステラ用の魔道具をもらった。高価なものだからいいのか? と思ったけれど、お兄様が作成してくれたものらしい。
大事に使わせてもらうことにした。お兄様はいつも誕生日に贈り物をくれるから私もお兄様の誕生日にはよろこんでくれるものを考えて渡している。
案外、渡したものをお兄様は大事に使っていてくれていると聞いているので毎年気合を入れて準備しているのだ。
ガルディー歴 1283年 二の月 二十六日
今日も推しが素敵だった。
ノルケーシア様ってどうしてこんなにも素晴らしいのだろうか?
憧れていた世界が現実になって、実際にノルケーシア様のことを見ることが出来て、益々私は推しに夢中になっている気がする。
来年も推しの誕生日を祝わないと。そして健やかに推しが成長出来るように全力を尽くそう。




