「一年の終わりと、推しの幸せについて考える日々」
ガルディー歴 1281年 十二の月 一日
今年ももうすぐ終わる。思ったよりも時間が経過するのは早くてびっくりする。
前世の記憶を思い出してからは推しのためにと一生懸命頑張ろうとそればかりで、忙しくしているから余計にそうなのかもしれない。
ガルディー歴 1281年 十二の月 三日
お兄様は加護が与えられたこともあってより一層周りから目をつけられているらしい。
まだ子供であるお兄様のことを自分の好きなように操れるのではないかとそう思っている人もいるみたいで本当にびっくりする。
私のお兄様が大人にやられっぱなしにされるわけがないのに。
お兄様を甘く見ないでほしい。
ガルディー歴 1281年 十二の月 五日
推しのことを今日も見守る。推しの傍に侍女を忍ばせることにも成功したので、情報が集まって良き。
ノルケーシア様のことを考えるだけで私は嬉しくなって毎日幸せだ。
ガルディー歴 1281年 十二の月 七日
私は推しが生きているだけで、それはもう沢山の幸せをいただいている。推しのおかげで毎日が楽しくて、ノルケーシア様のことをばかりを考えている。
私がこれだけ幸せをいただいているのに、ノルケーシア様に返せていないことが申し訳ない気持ちになるぐらいだ。
推しを幸せにするためには、もっとどういった行動が出来るだろうか?
少しずつこの国の膿は排除しているつもりだけど、『黄昏賛歌』がもっと大規模なギルドにならないと難しい。
ガルディー歴 1281年 十二の月 十日
ノルケーシア様の幸せ計画を勝手に練っている。
まずは来年のノルケーシア様のトラウマ案件をどうにかすること。
それから乙女ゲームの時期が始まった時は、ノルケーシア様が恋をした際は上手く行くように全力を尽くす。
ノルケーシア様のことを悪く言っている相手に対しては、ノルケーシア様の素晴らしさを伝えられるようにする。
ノルケーシア様にとっての幸せとはどういうものかも調査をもっと進めないとならない。
ガルディー歴 1281年 十二の月 十二日
テレミアと一緒に依頼を受けた。テレミアは私の代わりにギルドの実務をそれはもう頑張ってくれている。
王都の中でも名が知られている存在となっているそうだ。でもテレミアは小さな依頼などを受けることも好きだったりする。
私と依頼を受けるのが楽しいようだ。
あとテレミアの昔の知り合いのことも少しずつ助けられていてそのことは良かった。
ガルディー歴 1281年 十二の月 十四日
テレミア達の一族を目当てに『黄昏賛歌』に買い取り希望を出している者も居るらしい。
お金を出せば買い取れるのではないかと思っているようだ。一人買い取って、世のため人のためになることをしようと考えているそうだ。
確かに一人の犠牲で多くを救えるならそちらを選ぶ人もいるのかもしれない。でも少なくとも私は嫌。
そもそもテレミアが救った命で、彼女にとっては大切な人のはずだもの。そう言う相手を幾らお金を積まれても売れるわけがない。
ガルディー歴 1281年 十二の月 十六日
幸せのためには、お金も必要だなと改めて思ったりもした。だって結局のところ生活に余裕がなければどうしようもない。
自分の貯金とは別に推し救済貯金もするようにしよう。
ノルケーシア様の身に何かあった際にはすぐに寄付出来るように。
ガルディー歴 1281年 十二の月 十八日
『黄昏賛歌』の施設内設備を少しずつ良い物に変えていっている。お金に余裕が出来たら、その辺も投資するのは重要よね。
福利厚生を良いものにしていくのも一つの目標。目的のために人を使い潰すようなギルドには絶対にしたくないもの。
ただ私やテレミアがギルドメンバーに良くしているからといって、変な勘違いをして助長する者も居たからその辺にはきちんと注意しておいた。注意したら理解してくれてよかった。
ガルディー歴 1281年 十二の月 二十二日
推しの祭壇で、色んなことを経過報告する。推し自身には届くものではないけれども、報告をしただけでなんだかとても達成感がある。
いまだに推しのトラウマ案件の情報が中々集まらないことだけは気がかりだけど、私は頑張る。
ガルディー歴 1281年 十二の月 二十四日
お兄様が新聞に載っていた。お兄様って本当に規格外。
王都で起きた問題を華麗に解決したんだとか。そういうことをさらっとして自慢もしないんだよね。もっと自慢したらいいのに。
そう言ったら私が『黄昏賛歌』のギルドマスターだと言わないのと一緒だとそう言われる。確かにそれはそうかも。
ガルディー歴 1281年 十二の月 二十七日
推し救済貯金の方へお金を入れることが多い。やっぱりこの後、何がおこるか分からないのだから推しのためにもなるべくお金はためておくべきよね。
ガルディー歴 1281年 十二の月 三十一日
今年も今日で終わり。
お兄様とは連絡を入れただけで、直接は会っていない。
やっぱり少しだけ寂しい。数年も経てば慣れるかな。




