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推し見守り日記~見守りたい彼女と捕まえたい彼の攻防記録~  作者: 池中織奈


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「ギルド同士のいざこざと、解決のために出来ること」

8/8 三話目

 ガルディー歴 1280年 四の月 二日


 私のギルドをよく思っていないギルドに関する調査を進めている。

 正直な話を言うと気に食わないからという理由だけでちょっかいをかけてくる人たちのことは理解が出来ない。

 とはいえ、そういう人たちがいることは仕方がない。なので、対処を進める。



 ガルディー歴 1280年 四の月 四日


 『幻妖の魔女』と呼ばれている私が姿を現さないことを良いことに、私のことを悪く言っていたりするようだ。

 一切前に出ないのは後ろ暗いことがあるからではないかとか。やっぱり表に立たないと隙にはなってしまうのね。



 ガルディー歴 1280年 四の月 七日


 『黄昏賛歌』に手を出してきているギルドの評判は良くないらしい。

 私達にしているように、他のギルドにちょっかいをかけることは度々あったようだ。

 それに実際に潰れたギルドもあるようだが、明確な証拠がないから国も動けていないのだとか。

 今後のことを考えると、どうにか証拠をつかむべきだろう。



 ガルディー歴 1280年 四の月 九日


 私が人形を操りつつ、依頼をこなしていると例のギルドに話しかけられた。

 人形を見て気味悪がっていてとても不快だった。確かに私はまだ人形作りは新米者だけでれでも人が一生懸命作ったものをあんな風に馬鹿にする人って嫌だ。

 それに『黄昏賛歌』の名前も馬鹿にされた。

 ノルケーシア様のことを悪く言われたような気持ちになって凄く嫌だ。



 ガルディー歴 1280年 四の月 十一日


 お兄様には手出しをしないようにきちんと伝えておく。

 こうやって伝えておかないとお兄様は妹である私にちょっかいを出されるのが嫌だとかいって解決のために動きそう。

 それだけは困る。


 ガルディー歴 1280年 四の月 十三日


 『黄昏賛歌』では定例会を行うことにしている。

 今はギルドメンバー全員で行っているけれど、人数が増えた際はもう少し仕組みを考えなければならないなと実感した。

 組織運営って難しい。

 議題はちょっかいをかけてきている他のギルドについて。

 ギルドメンバーもとても迷惑をしているみたい。それはそうだよね。私もギルドのトップとしてどうにかしないとならない。



 ガルディー歴 1280年 四の月 十六日


 私が人形の身体で一人でぶらぶらしていると襲われた。

 返り討ちにしたけれども、ああいうのは危険だ。

 私だったから良かったものの、そうじゃない人たちが襲われたら最悪の場合は命を取られたり、再起不能にされる可能性もある。

 クシュの力も借りて捕えておく。

 一旦騎士に突き出しておいたけれど、ちゃんと対応してくれるかな。



 ガルディー歴 1280年 四の月 二十日


 悲報である。

 私が突き出した連中、すぐに釈放されていた。

 どうやら例のギルドの幹部に貴族が居るからと懐柔されてしまっている一派がいるようだ。

 国に仕える騎士としてそれはどうなんだろう。

 私は騎士というものに理想を抱きすぎたかもしれない。ただちゃんとしている騎士も当然いるけれど。



 ガルディー歴 1280年 四の月 二十二日


 今回の問題はギルド間だけのものではないのだろうと思っている。

 こちらで対処をしても貴族とのつながりがあるからという理由だけで、彼らが処罰をされないのであればそれは大問題だ。

 私達が正当な方法でどうにかしようとしたところで、向こうが不当な手段を行ってくるのならばこのままではいけない。

 とはいえ、私は自分の身分を使う気は全くないため、一先ずは騎士団の膿を出すことにしよう。

 ノルケーシア様の住まう国でそういった問題が起こっているのも私は嫌だ。だって後々推しに彼等は迷惑をかけることになるかもしれない。

 あとお兄様的にも騎士団がそう言う問題を抱えていることは望ましくないだろうから、妹としてではなくギルドマスターとして連携はしておいた。



 ガルディー歴 1280年 四の月 二十四日


 騎士団が正常に動くように、愚か者たちの排除が出来るように色々試行錯誤中だ。

 本来ならギルドという独立した組織のものが騎士団の内部に口出しするのはやらない方がいいのだろうけれども今回は仕方がない。

 というか騎士団がきちんとしていないからこそ、私が動かなければならないのだからもっとしっかりしてほしい。

 私、騎士はもっとかっこよくて清廉潔白な存在が多いと思い込んでいたのだけれどもな。



 ガルディー歴 1280年 四の月 二十五日


 人形の姿で騎士達に接触しておいた。まともな騎士も沢山いることが分かりほっとする。

 私が直接赴かないことに不満を持つ人もいるっぽいけれど、それでも私の話を聞いてくれた。

 それでも話を聞いてくれることだけでもほっとするけれど。



 ガルディー歴 1280年 四の月 二十七日


 騎士団内で問題を起こしている者達を排除できるように動いてくれるとのこと。

 ただしそれがいつになるか分からないとも聞いた。その間、『黄昏賛歌』にちょっかいを出され続けるのも困る。


 ガルディー歴 1280年 四の月 二十九日


 逆にこちらから向こうのギルドにちょっかいを出してみる?

 それこそ私達に関わりたくないと思うぐらいに。『黄昏賛歌』のギルドに対して恐怖を抱かせてもいいかもしれない。

 どうにかしてみよう。

 こんな面倒事を抱えている状況だと推し活もなかなか進められなくて困る。


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