「前世で言うバレンタインと、推しと私の誕生日」
ガルディー歴 1280年 二の月 二日
お兄様が家を出て一か月。
相変わらず私は寂しさを感じている。でもお兄様とのやり取りはしょっちゅうしているけれどね!
お兄様ってばヒートティア侯爵家を継ぐからって凄く頑張っているみたい。
お兄様がさらりと行っていることも、人にとっては凄いことみたい。流石、私のお兄様だよ。
ガルディー歴 1280年 二の月 三日
今日はノルケーシア様の絵を描くついでにお兄様の絵も描いてみた。
練習で描いたから処分しようと思っていたのに、お兄様の下僕の人達がお兄様に届けたいって言っていたので持っていってもらうことにした。
ガルディー歴 1280年 二の月 四日
テレミアから入団試験の進捗を聞く。早いうちに試験を受けた人たちはこれから面接らしい。
頑張ってね、とそれだけを伝えておいた。
ガルディー歴 1280年 二の月 七日
この世界は前世でいうバレンタインのような行事がある。
愛の日と呼ばれていて、愛の女神様が遥か昔に人に加護を与えたんだとか。
神話なども前世と全く違うから色々ごちゃまぜになりそうになる。
ノルケーシア様に直接チョコレートを届けることは出来ないけれど、作ってみよう。
ノルケーシア様の祭壇も作りたいな。推し活の祭壇ってやっぱり作りたいよね?
ガルディー歴 1280年 二の月 八日
いつも散歩に向かうエリアにちょっとした秘密基地のようなものを作ってみる。
魔法を使って許可してない人が入れないようにもしておく。推しの祭壇は此処に作っておきたい。
人目に触れるところにあるのはちょっとね。
両親にもあまり推し活のことは知られたくないし。
ノルケーシア様を見守るためにも、そういうところは徹底しておかないと。
ガルディー歴 1280年 二の月 十日
新しく使い魔を得た。お兄様が竜を使役しているのが羨ましかったから、私も竜が欲しかった。ただ竜は流石に使い魔に出来なかったから、蜥蜴の魔物。同じ爬虫類だよ。
私もいつか竜種の使い魔欲しいなぁ。
それにこの子もまだ幼体だから、ちゃんと育てないと。
ガルディー歴 1280年 二の月 十三日
『黄昏賛歌』に二名ほど新メンバーが入ったらしい。
一人はドワーフ。鍛冶とか得意なタイプ。戦闘はそこまでらしいけれど、ギルドメンバーの武器などの整備をしてもらえるのは有難いよね。
もう一人は魔法使いの男性。
こちらはまだ若いらしいよ。将来有望だってテレミアが言っていた。
ガルディー歴 1280年 二の月 十四日
今日はバレンタインなので、チョコレートを作成した。
祭壇に捧げた後、自分で美味しく食べた。早くノルケーシア様のことを見守れるようになりたいな。
ガルディー歴 1280年 二の月 十五日
明日は推しの誕生日。ちなみに私の誕生日はノルケーシア様の誕生日の三日後。
これだけ誕生日が近いのもなんだか、嬉しい。
前世の記憶を思い出して初めての誕生日なので、めいいっぱいお祝いをしないと。
ガルディー歴 1280年 二の月 十六日
推しの誕生日なので、一人でお祝いをした。
私はこういう時に一人で楽しめるタイプなのだ。というか推しの誕生日だって思うだけでとても特別な日に思える。
『黄昏賛歌』が軌道に乗ったら、この日を特別な日として周知したいな。
うん、ギルドホームをもう少し充実させたら、ノルケーシア様の誕生日だけ飲み食い無料とか。そう言う日作りたい。
ガルディー歴 1280年 二の月 十九日
今日は私の誕生日。八歳になった。
両親にお祝いをしてもらった。それにお兄様からの誕生日プレゼントも会った。
昼間にお兄様と密会したの。お兄様は私が周りにばれないようにしたいって言ったからか、凄く徹底してくれていた。
ガルディー歴 1280年 二の月 二十一日
『黄昏賛歌』の中で、私に会いたがっているメンバーが多いみたい。
まだ人形遣いの魔法もそこまで上達はしていないけれど、人形を使ってギルドホームに行ってみようかな。
色々準備もあるから来月になりそうだけど。
そういうわけでテレミアには来月に人形を使って赴くって伝えておいた。
ガルディー歴 1280年 二の月 二十三日
今日は調合をする日とした。
回復薬を作れたら、自身が無茶をした時も自分で治せるからいいよね。
あと治癒系の魔法も練習を引き続きやっている。何でも治せるようになりたい。
ガルディー歴 1280年 二の月 二十八日
今月ももう終わり。
時間が経つのは凄く早い。来年はノルケーシア様の誕生日をもっと盛大に祝えるようにしておきたい。
ノルケーシア様が産まれた日って、皆が祝うべき日だもん。
私が人形を遣ってもっと依頼を受けられるようになれば資金もたまって、来年か再来年にはギルドを挙げてノルケーシア様の誕生日を特別な日に出来るはず!
そのためにも頑張らないと。




