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【書籍化予定】「彼女は死にました。」私はあなたの子を産みません。  作者: Kurakura


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モネ……蛇足話(愛しい妻)

前話で湧くであろう、ちょっとした疑問を回収する為のお話しです。

控えめな色事があります。この回読み飛ばしても問題無いので、控えめでも苦手と言う方は読み飛ばして下さい(>人<;)


追記::モネは、ep40・ep50にちょろっと出てます。

「誰だっけ?」と言うお言葉がチラホラ聞こえたので追記しました。


 ジェイデンはモネを抱えたままベッドに上がる。

ベッドの中央にモネを寝かせるとそのまま覆い被さり、再び深く口付けた。

両手はモネの太腿を這ってナイトウェアを捲り上げ……快感を与えようと性急に体を弄る。


モネは、男女が閨事でどんな事をするのかは知っている。

侍女長や侍女仲間が年頃になったモネを心配して、女性として知っておくべき事を色々教えてくれていた。


 経験の無いモネは緊張で体が強張っているが……モネをサーシャだと思っているジェイデンは、生娘に対する気遣いをする筈もなく———。

失った筈の愛しい妻を目の前に欲望が逸り……モネの能力で淫靡に導いているのも相まって手捌きが荒々しい。


「んっ!んんっ……」

モネは声を上げない様耐える。


「サーシャ……っ……はぁ……愛してる」



そうして短い愛撫の次に与えられたのは激しい痛みだった。

「‼︎————————————っ」


モネは声を我慢して涙を溢した……痛みに耐えフルフルと震える様子にジェイデンが口を開く。

「———っく……すまない…サーシャ……我慢が効かなくてっ———」


モネの手に手を絡め、肌に舌を這わせては沢山の口付けを落とす———。次々と優しい刺激を追加され……時折快感の様な物を拾い出すと、モネの体の強張りが解けて行く……


「………サーシャ……動くよ——————」




寝室にギシギシとベッドの軋む音と、二人の荒い息遣いが響く———。


聞こえる()()()ジェイデンのものだけ。


「サーシャ!っサーシャ……お願いだ!……っ…ハァ……もう……何処にも……行かないで……」


『ジェイデン———愛してる———私の事——忘れないで———』


「ハァ……ハァ……っく———っう……忘れない!——忘れた事なんてない!……君だけを……愛してる———」


そうして一層強くモネを抱きしめて———ジェイデンは果てた。


呼吸を整える為の息遣いで、モネに覆い被さるジェイデンの肩が動いている。


少ししてジェイデンはモネの額や頬……唇にも口付ける。


ジェイデン(旦那様)シャワーを(シャワーを)浴びたいわ(浴びましょう)


「そうだね———」

ジェイデンはモネを宝物の様に大切に抱き上げ、浴室に向かう。


シャワーの前で床に足を下せば、モネは下腹部にジリジリと痛みが走った。

ジェイデンはモネが倒れないよう支え、抱きしめながら二人一緒にシャワーを浴び———。自身をタオルで簡単に拭き上げそのまま腰に巻くと、もう一枚のタオルでモネを丁寧に拭き上げ……包んで抱き上げる。


ベッドに戻り、床に落とされた衣服を拾い上げて着ると。

ジェイデン(旦那様)、ソファで少し話しましょう(に行きましょう)


「わかった」


ジェイデンはモネを抱き上げソファに行き、抱きかかえたまま座った。ジェイデンの膝の上に座っているモネは、ジェイデンの頬に手を添え口付ける。

モネの瞳が強く輝いた———。


『明日……テオの(テオ様の)話を聞いてあげてね(あげて下さいね)


「ああ……勿論だ———」


愛してるわ(おやすみなさい)……』


「私も……愛してる……君だけを———」


ジェイデンは深く眠りに落ちて行く———。

眠ったジェイデンの体をソファに横たえさせて、モネはベッドに残る情事の跡を片付ける。

激しく抱かれた身体は気怠く……下腹部は痛み……腰は重かった……。辛い体に鞭打ち急いでベッドを整える。


何とか整えると、剥がしたシーツを丸めて抱え……そっとジェイデンの寝室を出た。

本当はジェイデンを操ってベッドに向かわせたかったが、そんな余力はもう無かった———。


足の付け根に残る強い違和感で足が中々進まない……そんな状態だが、誰にも見つからずに自分の部屋まで戻ることができた。


部屋に戻って直ぐに戸棚を開け、用意していた薬を飲む。

村に居た頃、マーシーに教えてもらった薬作り———。

その中にあった()()()『一番売れるから』としっかり覚えさせられた内の一つだった。


そうして(やっと休める……)と思いながらベッドに潜り込む。

十六歳になったばかりのモネ———。

成熟したばかりの身体には激しすぎる初体験に熱を出した。




テオの自室———。


昼食を食べ終え……しばらく経った頃、テオの部屋をジェイデンが訪れる。


「テオ———。モネから聞いたよ……私に聞いてほしい事があるんだって?」


「父上……」


サイドテーブルを挟んで向かい合わせに座るテオとジェイデン。

テオはどう切り出すべきか分からず、俯いてしまった。

そんなテオが言葉を見つけて話し出すのを、ジェイデンは静かに待っている。


意を決してテオが口を開いた。


「昨日———。父上は…昨日、訪ねて来られた令嬢と再婚するんですか?」


テオはそう言った後、ジワリと目に涙が滲む……と同時に、堰を切ったよう様に言葉を続けた。


「ぼ……僕は嫌です! 僕とティアに新しい母親をって理由ならっ! 新しいお母様なんて要りません!っ……僕…は———」

テオはジェイデンでは無く、目の前のサイドテーブルに視線を固定して、顔を上気させ一気に捲し立てる。


「ティアにだって……新しいお母様なんて要らない! 僕が着いてるし! モネも居ますっ!——だから」

そこまで話したところで、テオは強く抱きしめられた。


向かいのソファに居たはずのジェイデンが、いつの間にかテオの隣に座っていた。


「分かったよ、テオ———。私は再婚するつもりは無い……」


テオは顔を上げ、ジェイデンと目を合わせると。

「………本当に?」

「ああ、本当だ。———昨日サーシャの……お母様の夢を見た———。夢に見る程に想っているから再婚はしない。お前達のお母様はサーシャだけだ」


その言葉でテオは涙を溢れさせ、ジェイデンにしがみ付き……声を上げて泣いた。


(サーシャが死んだ時もここまで激しく泣いたりしなかったのに……不安だったんだな……話をしに来て良かった。後でモネに礼を言わないと———)


ジェイデンは、そんな事を考えながらテオの背中を優しく摩った———。


次回。ティア十歳。婚約披露の夜会。

やっとクレア達が出て来ます〜(^^;;

ちょろっとだけど……( ̄▽ ̄;)

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