表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/41

第8話 教室


 屋上に着いた風凛(ふうり)はブレザーのポケットから、四つ葉のクローバー型のペンダントを取り出す。


「犯人はあたしよ。いつになったら見つけられるかな? ……立華(たちばな)…………」



 一方その頃ーー


 非公式生徒会室を出た楓真(ふうま)たちは教室へとたどり着いていた。


「よし。まずはこいつの席の周りから探してみるか……」


 一同は教室付近に散らばって蒼桜(あお)の失くしたペンダントを、探し始める。


「最後に確認したのはいつなんだ? 蒼桜?」


「えーと……昼休み……かな?」 


「なんでそんなに自信なさげなんだ……」 


「てことは、落ちた、もしくは盗られのは5、6時間目か……そのあとか……」


 楓真は自分なりに推理を始める。


「盗られた!?」


 楓真の言った『盗られた』と言う言葉に蒼桜が過剰反応する。


「そりゃ……こんなに探してもないってことは……そういう可能性もあるかもしれないだろ?」


「そんな……」


「まぁ……あくまで可能性の1つだ。心配するな」


「うん……」


「でも……こんなに探してないというのは、おかしいな……」


 落としているなら教室には、あるはずなのだ。


「みく! そっちはどうだ?」


 楓真は廊下を探していたみくたちに声をかける。


「こっちもないよ。本当に教室付近にあるの?」


「しょうがない。蒼桜! お前は一旦非公式生徒会室に戻ってくれ。もしかしたら途中で落としている可能性もあるかもしれない」


「えっ……? …………分かった……」


 そう言われると、蒼桜は教室を出ていこうとする。

 しかし、柚花(ゆずか)が立ちふさがる。


「蒼桜。行く必要はないわ。戻りなさい」


「えっ……でも……」


「立華楓真! あんたは非公式生徒会員として、いや……男性として、失格よ!」


「え? なんで……俺が?」


「そもそも……非公式生徒会の会長は私であって、あんたじゃないのよ! 勝手にリーダーぶらないで!」


 柚花の口から辛辣な言葉が出てくる。


「周りを見れてないのが、非公式生徒会員失格! あと、蒼桜ちゃんの異常に気づかないのは男性として失格よ!」


「っ……!? どういうことだよ!? まったく分からない」


 理解が追いついていない楓真。


「なんで蒼桜ちゃんのペンダントを探すだけで教室に全員を連れてきてるのよ! もっといろんな所を手分けした方が絶対に効率がいい」


「それに、蒼桜ちゃんが足を怪我してるの……知ってた? 階段を上り下りする時、手すりを使ってたことも気づいてた?」 


「そういうとこだよ!」


「…………」


 楓真は頭の中でできるだけの思考を早く回す。


「蒼桜が足を痛めてるのは、気づいていなかった。それは謝る。でも……」


「誰かを助けるのに……少人数とか大人数とか、誰がリーダーとかなんて絶対に必要ないだろっ!」

 

「なに? 逆ギレ?」


「立華さんっ! 逃げて下さい!」


「えっ?」


「ねぇ……どこから切ってほしい??」


 そう言って、柚花はカッターナイフを振り回して楓真に近づいてくる。


「ちょちょちょ…………なになになになになになに!?」


「言い忘れていたのですが……柚花はサイコパスですの……」


「ちょっ……そんなことはいいから……立夏(りっか)助けてくれぇ!」


「了解しましたわ」


 そう言うとバッグの中から小さいぬいぐるみを取り出し、柚花に投げる。

 

「…………」


 柚花が大人しくなる。


「サンキュ立夏……」


「女子集合ーー!!」


 突然、柚花が号令をかける。


「なんなんだよ。あいつ」 


 そして、数分後。


「立華楓真。私は許さないからね」


 そう言うと柚花は教室を出ていった。


「どういうことだよ……訳がわからねぇ」


「立華くん。貴方はもっといい人だと思っていました。残念です」


 そう言うと、月乃(つきの)までが教室をでる。

 その後も続々と女子メンバーが教室をあとにする。


 そして、教室には楓真と、悠希弥、みく、蒼桜が残った。


「なんなんだよ……まじで女子って訳がわからねぇ」


 楓真は呟く。


「蒼桜。ごめんな。気づいてやれなくて」


「ううん。私は大丈夫。探すのもう1回はじめよ?」


「あぁ」


「ちょっと! 楓真! これ見て!」


 みくがスマホを見せてくる。

 そこには……


「えっ!? 片山(かたやま)…………?」



続く




この作品が少しでも面白いと思ってくださった方はブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!




次話投稿は明日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ