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第7話 非公式生徒会1日目

「まさか、僕たちで先生に頼みこめと言うことですか?」


「そう。ごめんね……」


(嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!)


「まぁ……嘘なんだけど」 


「うそなんかい!」


「でも、顧問の先生がいないのは本当ね」


「じゃあ他の先生に頼めばいいじゃないですか?」


「他の先生にも嫌われているから……もうどうにもならないの」


 衝撃の事実。全校生徒だけではとどまらず、先生たちにも嫌われているとは。


「ほんとに何したんですか?」


 楓真は驚くというより呆れていた。


「どれも、これも神崎のせいよ。あいつは裏と表の顔が激しいのよ」


「表では、良い生徒会長を演じ、裏では学校を支配してるんじゃないかってよく言われてるわ」


 紗千花の話だけを聞いていた楓真とみくは神崎は悪にしか聞こえない。


「でも、神崎もあいつなりに学校のことを考えてやってるんだから……責められないのよね」


「はぁ……。あと、何かあります?」


「ううん? それだけ。顧問の先生がいないよってことを昨日伝え忘れてただけだから」


「ええー。じゃあ僕たちわざわざ3階まで来た意味ないんじゃ……」


「まぁまぁ……細かいことは置いといて、非公式生徒会行ってらっしゃ~い!」


「マァァジっすかぁ!?」


(この人はなんでも自由だな……)


 そんなことを考えながら楓真とみくは階段を降り、非公式生徒会室のある北校舎へ向かって行った。



 ガラッ!


 楓真とみくが非公式生徒会室に入るや否や、蒼桜(あお)が飛びついてきた。


「楓真ぁーーーー!!」


「な……なんだよ? どうしたんだよ?」


 楓真は戸惑いながら蒼桜をどける。


「ペンダント知らないっ!? 私のペンダント!!」


 どうやら蒼桜は自分のペンダントをなくしてしまったようだ


「ペンダントって……どんなやつだよ?」


「四つ葉のクローバーの形をした……みどり色のペンダントだよ……」


「楓真見てないっ!?」


「え……いや、見てない……」


「みくちゃんは!?」


「私も見なかったよ……」


「今日の朝まではかばんについてたのにっーー!!」


「そんなに大事なものなのか?」


「大事なんだよ! 私の思い出がいっぱい詰まってるの!! 失くしたら生きていけないぃぃぃ…………」


 涙目になって蒼桜が言う。


「楓真ぁ……探して……」


「はぁぁ……分かったよ。俺も探すからみんなも手伝ってやれよ!」


 楓真は返事をして、みんなに呼びかける。


「大丈夫です。準備は整えてます!!」


 と、月乃(つきの)

 しかし、虫取り網に釣り竿、金属探知機という謎装備。


「お前は今から何しに行くんだよ!!」


「私は大丈夫ですわ」


 と、立夏(りっか)

 しかし、こちらも両手に拳銃。


「今すぐしまえっ!! 間違っても人前でだすなよ!? 俺たちは……人殺りに行くんじゃなくて、ペンダントを探しに行くんだからな!?」


「はーい……」


 立夏が自分のかばんに2丁の拳銃をしまう。


「つーか……そんなもんどっから持ってきたんだよ?」


「母がアメリカ人だからですわ」


「納得」


「とにかく! 1回教室まで戻るぞ! 朝まではあったんだから教室で失くした可能性が高い!」


「「分かった!」」


 みんなは、非公式生徒会室を出ていこうとする。

 しかし、風凛(ふうり)だけずっとスマホを見ていて、動こうとしない。


「おいっ! 片谷(かたやま)! 行くぞ!」


 楓真が声をかける。


「分かってるわよ!! 後で行くから先に行ってて!!」


 そうきつく言い放つと風凛は後ろを向いて、またスマホをいじりだした。


「分かった。早く来いよ!!」


 バタンっ!


 楓真は非公式生徒会室のドアを閉めて、行ってしまった。

 

 誰もいない非公式生徒会室に1人取り残された風凛は呟く。


「なんで……あいつが指揮とってんのよ……」


 風凛はスマホを机の上に置き、非公式生徒会室を出る。

 そして、屋上に向かう。


 屋上に着いた風凛はブレザーのポケットから、四つ葉のクローバー型のペンダントを取り出す。


「こんなものを総出で探すなんて……バカバカしい……」


「犯人はあたしよ。いつになったら見つけられるかな? ……立華…………」



続く



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次話投稿は明日です。

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