第6話 同じクラス
翌日。
キーンコーンカーンコーン……
「ヤバイヤバイヤバい……」
立華 楓真と一条 みくは入学式の翌日から遅刻しそうになっていた。
ガラッ!
2人は教室に慌てて入る。
すると、なんと、まさか!
非公式生徒会のみんながいた。
「えっ!?」
楓真は自分の目を疑う。
「ええ!?」
みんなも同じ反応だ。
「お前ら……同じクラスだったのかよ……?」
現実を疑いたくなるほどきれいに非公式生徒会の9人全員が、同じ1年5組たったのだ。
「楓真と同じクラスだ! わー」
七星 蒼桜がはしゃぐ。
「まさかあなた達もだなんて……」
永野 月乃も信じられない様子。
「あんたらだけ4組だったら良かったのに……」
片谷 風凛は相変わらず2人には辛辣だった。
ガラッ!
すると、担任の先生が教室に入ってきた。
「おーい座れよー。朝のホームルームは始まってんだぞー」
担任の声で楓真たちは全員自分の席に戻る。
(まじかよ……なんで学校生活まで、こいつらと過ごさなきゃいけないんだよ……)
楓真はこのクラスになったことを心の底から恨んでいた。
「ねぇねぇ楓真! ライン交換しよ?」
たまたま席が隣の蒼桜が楓真に話しかける。
「おまっ……今……ホームルーム中だそ?」
「バレないバレない! ほら!」
そう言って蒼桜はスマホを差し出してくる。
「わかったよ」
仕方なく楓真はスマホをかざし、QRコードを読み取る。
「ほら、これでいいだろ?」
『あお さんと友達になりました』というメッセージが楓真のスマホに表示される。
「やったー。これで楓真にいつでも連絡が出来るね!」
満面の笑みを浮かべる蒼桜。
しかし、楓真にはなにが面白いのかが分からない。
「分かったから……もう1時間目始まるぞ」
1時間目はロングホームルーム。
入学式の次の日なのだから当たり前だ。
2時間目以降もロングホームルームが続く。
ーーそして、放課後。
「起立、礼! さよなら」
帰りのホームルームが終わり、みんなが下校準備に取り掛かる。
「楓真! ちょっと来て!」
みくが楓真を呼ぶ。
「なんだよ? みく! 俺は今から帰って、家でゲームをするんだよ!」
「なに言ってんの!? 今から紗千花先輩のとこにいくから着いてきて!」
(うそだろぉぉ……!! 帰らせてくれぇぇぇぇぇ!!)
楓真は、帰りたいという気持ちを押さえてみくと一緒に紗千花のもとへ行く。
「てか、なんで今さら紗千花先輩に用があるんだよ? 昨日あのあといい感じに非公式生徒会を継いだじゃねーか」
「分かんない……。私も今日、連絡受けたから……」
そんなことを話しているうちに紗千花のいる3年2組までたどり着いていた。
教室の前で待っていた紗千花は2人を見つけると声をかけた。
「2人とも。来てくれてありがとう」
「どうしたんですか?」
みくが聞く。
「昨日言うのを忘れていたんだけど……非公式生徒会にも顧問の先生がいたんだけどね……そのことで……」
西条高校では、創部をするには必要最低限の生徒と、顧問を了承した教師が必要なのだ。
しかし、
「ん? いたって……どういうことですか?」
「実はね……去年私に付き合ってくれた先生が離任しちゃって……実質今、顧問の先生がいない状態なんだよね……」
「だから……」
「まさか、僕たちで先生に頼みこめと言うことですか?」
「そう、ごめんね…………」
(うそだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………!!)
続く
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次話投稿は明日です。




