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第16話 内戦②

 キーンコーンカーンコーン……


『非公式生徒会のマニュアル!』


 楓真は風凛から渡された非公式生徒会のマニュアルを読んでいた。


「ふーん……。食堂の掃除、自転車置き場の掃除、トイレの掃除、廊下の掃除、図書室の掃除……なんだこれ? 掃除ばっかじゃん」


「あとは……校庭設備の管理、中庭の花壇の手入れ、ホールのゴミ箱のゴミ捨て、グラウンド整備……」


(てか、最後のって……別に非公式生徒会じゃなくてもよくね?)


 楓真は非公式生徒会のマニュアルに書いてあることを忠実に読んでいく。


「きりーつ 礼!」


 帰りのホームルームが終わり、クラスメイトたちが席を立ち教室が騒がしくなる。


「さて、じゃあまずは……食堂の掃除からやるかな……」


「楓真……ほんとに1人でやるの?」


 隣の席の蒼桜が楓真に話しかける。


「1人でやれと言われたんだから……1人でやるしかないだろう……」


「それに……お前らが手伝ってるのあいつらにバレたら、お前らも標的になるぞ?」


「けど……」


「たった1ヶ月掃除するだけだ。こんなんだってしっかりやれば、あいつらだって変わるかもしれないだろ」


「俺は、林間学校に行く前に非公式生徒会員として、あいつらと仲良くなっときたいんだよ……」


 そう言いながら楓真は荷物をまとめる。


「あ、片谷は抜きでな」


 そう訂正すると、楓真は教室から出た。


 楓真は早速、掃除をしようと食堂に向かった。


 しかし、


「っ!? 月乃!」


「なんだ……貴方ですか。どうしたんですか?」


 なんと、食堂にいたのは、ほうきを持った月乃。


「先を越された! なら……中庭の手入れ……」


 楓真は中庭に急ぐ。


 しかし、こっちにも柚花と、立夏がいた。


(なんで……ここにもいるんだよ……?)


 楓真は2人に見つからないようにこっそりと、中庭を抜けた。


(どうなってんだ? じゃ次は図書室の掃除……)


 しかし、案の定ここには、彩葉がいた。


「これが……お前らの……」


「立華くん……気付くの遅いよ。これが私達の戦術。まだ君は何も出来てないよ……?」


「……どうすればいい!」


 楓真は図書室を飛び出して、必死に考えた。


(あいつらは人数差を武器にしてる。ばらつくことで、俺が出来ることを減らしているのか……。なら、あいつらが気づいていないところを探すしか……)


(1番早いのは紗千花先輩に聞くことだけど、それは迷惑がかかる……)


(だったら、もう……自分で仕事を見つけていくしかない……)


(そういえば……先生がもうすぐ昇降口のロッカーの位置を変えるとか言ってたな……)


(それの手伝いはどうだろうか……)


(…………やってみてマイナスはないな……)


 楓真は歩きながら考える。


(よし! やるか!)


 楓真は昇降口に向かって、走り出した。



 ーーこうして、女子チームはひたすらにマニュアルをこなし、楓真は先生の手伝いなど、積極的に仕事を見つけて行動していった。


 そして、約束の1ヶ月後。


 非公式生徒会室には、楓真やみくを始めとする非公式生徒会メンバー、そして紗千花がいた。


「じゃあ、今から1ヶ月分のあなた達の仕事を評価するね」


 紗千花が話を切り出す。


「風凛ちゃんから聞いてたのだと……女子と、楓真くんで分かれて競ってたのよね。じゃ、まずはその審査から……」


 風凛たちが勝ち誇ったかのような顔で楓真を見つめる。


「私が個人的に頑張ってたと思うのは…………楓真くんのほうかな」


「……ッ!?」                  


 紗千花の意見に柚花と、風凛が固まる。


「そんな……うそでしょ……?」



続く




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次話投稿は明日です。

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