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おとぎ話考察  作者: 菜花村


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白雪姫考察(オタサーのお妃編)

 グリム童話で最も有名な白雪姫。

 まずはその主人公【白雪姫】を考察してみよう。


 白雪姫の最初の行動。

 それは、『こびと宅への不法侵入』。

 いくら命を狙われていたからと言って、明らかに空き家ではない家に勝手に入るのは良くない。

 鍵をかけていないこびとも不用心なのだが、疲れていたからとベッドで寝込んでしまうのは如何なものか。

 もしこの家がこびと宅ではなく盗賊のアジトだったなら、お妃ではなく盗賊に命を奪われていたかもしれない。


 そしてこの物語で最も目立つ特徴、それは『何度注意されても白雪姫は話を聞かない』。

 どれだけこびとたちが「家に人を入れちゃダメ」と言っても、白雪姫はお妃を家に入れる。

 「知らない人から物を貰っちゃダメ」と言われても、白雪姫は何でも貰う。

 何度言っても効果がない。

 『知らない人がくれたものは食べるな』なんて、幼稚園児でも守る約束事なのに、白雪姫は守れない。

 前述の不法侵入の件も加味して、もしかしたら白雪姫は注意欠陥(ADHD)なのかもしれない。


 王子様が白雪姫をお城に連れて帰ってる時、家来がつまずいて棺が揺れた衝撃で、白雪姫はリンゴの欠片を吐き出して生き返った。

 普通に考えると、食べ物は飲み込む前に咀嚼される。

 でも、白雪姫の吐き出したのは『りんごの破片』。

 しかも皮付き。

 料理が得意な白雪姫なのに、りんごの皮も剥かず、カットもせず、丸かぶり。

 あまりにもりんごが美味しそうに見えたとしても、慌てすぎ。

 それはともかく、リンゴにかぶりついたのに、噛み砕くことは出来ず丸呑みしていたのだ。

 つまり、白雪姫には奥歯がない。


 以上をまとめると、白雪姫はADHDの可能性もあるが、何度言われても約束を忘れてしまうほどボケが始まってきていて、咀嚼できないほど奥歯が抜けている。

 もしかすると継母のお妃より随分年上なのかもしれない。

 そうなれば、年頃で国一番に美しい娘に見える白雪姫は美魔女(というか魔女)になる。

 親子で魔女だったのだろう。



 続いては、物語の悪役である【お妃】の考察。


 先程の考察から、白雪姫はお妃より歳上になるのだが、そうなるとその父親である国王はもっと老いている事になる。

 歯が抜けてボケた老婆の父親ともなると、その歳は老衰寸前とも想像される。

 そんな国王と結婚したお妃は、最初は国一番の美しさではなく、権力と財力を手に入れたかったのかもしれない。


 お妃の特技は魔法。

 それも、相手を死に至らしめる毒魔法。

 ただ、この魔法、どれも解除可能だ。

 しかも、解毒の必要がない。

 ただ、被害者から除去するだけで生き返ってしまうほどに簡単なのだ。

 巻き付けるだけで死ぬ紐は、こびとが解いて生還。

 髪をとくだけで死ぬ櫛は、こびとが抜いて生還。

 毒りんごなんて、死因は毒殺なのか窒息死なのか分からない。

 …特技は魔法ではなく変装にしておこう。


 お妃、国一番の美女を目指すなら、白雪姫を毒殺ではなく、年相応に老けさせれば良かったのではなかっただろうか。

 それであれば、殺すよりも簡単で安全に実行出来たかもしれないし、殺人未遂罪ではなく傷害罪で罪も軽くなったと思う。


 お妃、実は結構おっちょこちょい。

 狩人がお妃に渡したのは、白雪姫ではなく猪の心臓。

 殺したいほどの相手の心臓を、獣のものと見間違えたりするのだろうか。

 魔法の鏡に「この国で一番美しいのは誰?」と聞いていたという事だが、王子と結婚して国外へ行く白雪姫は国からいなくなり、お妃は国で一番美しい女性になる。

 にも関わらず、白雪姫と王子の結婚式という超目立つ場所で刺殺を試みている。

 そもそも、凶器(証拠)を現場に残しすぎ。

 おっちょこちょいというか、頭が良くないのかもしれない。


 お妃が白雪姫を殺したい理由は『国一番の美しさ』。

 ここで注目したいのが、白雪姫とお妃の共通点。

 『傾国の美貌』『人より思考が緩い』『魔女』。

 最初の考察であった、お妃の結婚動機が正しければ、お妃は白雪姫と同居するにあたり、魔法の鏡の言うこととか関係なく、段々と同族嫌悪していったのかもしれない。

 オタクサークルに姫は一人でいい、それがお妃の原動力だったのだろう。

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