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DAY24(月)10月23日

DAY24(月)10月23日


今日は昨日全ての卵の確認をしたためある種フリーだ、昨日のうちに仕事も終わらせた、あとは簡単な事務が残っているが、それもあとでやればいいだろう。


ということで、今日は一日ワンダーエッグとドリームエッグの訓練の成果と直接の指導をすることにした。


まずはワンダーエッグだ、私が扱っているワンダーエッグは成体3体成長期体5体で、それぞれに名前か番号を振ってある、人間型に変身できる成体の3体はそれぞれカゲリ、リオン、テラ、成長期はワンダー一号からワンダー五号となっている。


動物型から無機物型への変形の訓練を行っていたからそれの様子を見る。


カゲリ、リオン、テラはそれぞれカゲリは鞭、テラは飛び道具、リオンは槍である、ほかの形態にもなれるが、基本的にはこの状態になる。


名前がついている三人にはそれぞれ変化した際の技を習得してもらっていた、例えば、テラは飛び道具だが、光による攻撃や消耗しない方法での攻撃方法を考えてもらっていた。


様々な飛び道具の本や実際に変身してもらったりしていろいろな技巧をやらせてみていたのだ。


ほかのカゲリとリオンは様々な変身をしてもらい、槍や鞭だけでなく様々な道具になるように命じていた。


まずはその三人からやらせてみたが、まだ熟練度が足りないのか、テラは目つぶしに使えるかどうかの光を相手に照射するくらいの能力で、暗闇の中を歩くのには使えそうではあった。


カゲリは鞭ではなく巻き付くということで、包帯やタスキみたいなものに変身できるかをやらせてみた、そしたら、一応体を固定することはできるようになったらしい、固定はできるが、治すまでは至らないかもしれない。


この辺りはもう少し反社から奪ってきた資料を読み込まなければならないかもしれない、あるいはもう少し資料を取ってこなければならないかもしれないな。


そして、リオンは槍ということで斧やハンマーみたいな形状のものを作らせてみた、そしたら、すぐにできるようになっていたらしく、かなり精度が高いものが出来上がっていた。


どうやら、リオンがほかの卵の世話をしていたみたいだ。


リオンが治療中の間はカゲリが面倒を見てくれていたのだとテラから教えてもらったから、褒美として二人とは一緒にお出かけしながら好きなものを与えることにする。


正直、好きなものがあるのかという質問は現在調査中のため何とも言えないが。


普段から一緒に行動することが多いおかげで最近はあまり訓練を施していなかったが、帰って来た時のわずかな時間にやらせていたのが身になっていた。


次に、成長期のワンダー一号からワンダー五号までの訓練の成果を見ていくことにする。


ワンダー一号から四号までは動物型を取っていることが多いから、無機物型に変化するのを重点的に練習させていた。


ワンダー五号は特殊で、道具の形ばかりさせていたからか、あまり動物型にならない、しかし、高精度な録音機や盗撮機などの精密な道具になることが得意な個体だ、なお、常に一緒にいることが多いせいか、成長期で唯一人型になることが出来る個体だ。


それぞれの熟練度を見たり、データをパソコンに移したりしていたら、いつの間にかに夕方になっていたため、食料を買い出しと銀行に出かけた。


最近は電子決済が広まっているから、本当に楽だ。


しかし、私は基本現金派だ、卵にお金の概念を覚えさせることをやっている。


いっそ、卵に電子決済を埋め込むか?手をかざせばピッと……、いや、やめておこう、奪われた場合が面倒だ。


そんなことを考えながら銀行で暫くやっていなかった記帳と引き出しを行い、組織からのお金をみてみる。


……うん、資金はあるが、潤沢とも言いにくい、食費と教育代にほとんどが消えるからな。


月々の支払とか色々を考えて、組織にもう少しお金を出してくれるよう頼むのを考えながら、連れてきたワンダーエッグたちと買い物を済ませる。


その際、一緒に来ていたドリームエッグから要望があったから驚いた。


意思のない道具だと思っていたが、そうでもないのかもしれない。


しかし、その要望はファッション雑誌の要求であったため、能力の拡張を目的としたことなのかと納得した。


だけど、ファッション雑誌以外にも漫画なんかもここ最近はねだられる、金がなくなる、しかし、店頭で読むのは……という葛藤がありつつも買ってあげた。


その後なぜかほかの卵、特にワンダーエッグからの視線が痛かった。


意思のないロボットじゃないのか、こいつらは意思のないロボットじゃないのか!


まぁ、今までにも何度かねだられたことはあったか、特に成体になった奴らだ、それまでは意思なんてなかった気がするのに、成体になったら少しずつ意思を確立し始めたのか要求が出てきた。


これは、いったい何なんだ、こいつらを作った奴は道具を作ったんじゃないのか!


その後は家に帰り、卵に休息を与えながら料理を作り卵に食べるよう指示を出す。


料理の際に近くにいたワンダーエッグが料理を手伝うと言ってきたため、ついこの間家事をやらせたときのことを思い出しながらゴーサインを出し、一緒に料理をした。


この時手伝ったのは成体のワンダーエッグ二人とドリームエッグ一人で、ほかの奴らは自由な時間を過ごしていた。


料理をふるまう際に私も久々に一緒の食卓に着く。


最近は監視とかそういった仕事があり一緒の食卓に着けなかったが、こうしてみると、食べ方が独特だったから、成体の卵にテーブルマナーを叩き込むことにした。


人型になったから、今まで通りの手づかみとか頭を突っ込みながら食べるのはやばいと思う。


ほかの成長期の卵は頭を突っ込みながら食べている、今までこいつらもそうやって食べていたんだもんな、感慨深い。


そして、食器の片づけをした後に監視対象たちの発信機のデータを分析、それぞれの様子を探る。


一度取り付けたら基本外せないためそのままになっているが、どうやらお風呂に入れたものがいるらしい、発信機の温度が上がっている奴があった。


とりあえず異常はない、昨日一昨日の講習会がしっかりと身になっているのか、問題が見受けられなかった。


データ解析をパソコンにやらせている間に明日のことを考える、明日も予定がないから今度はドリームエッグの訓練の成果を見ることにした。


寝る前にメールボックスを確認して組織からの情報や依頼がないかを確認して、ほかにも被験者からメッセージが来ていないかも確認してから全ての卵を卵型に戻してから就寝することにした。


今日のことを報告書にまとめるのは水曜日にやればいいか、こうやって日誌をつけていることだし。

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