↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

2話:親友と先輩


私立若菜高校。今日から僕の通う高校で、今年で50周年になるんだとか。

……まあ中学の入学式でも言われたけど。


僕は内部進学で、雹(ひょう)もサッカーの推薦で決まったから、

「受験シーズン」と言われればうちでは中学受験のことを指す。

今年はつららちゃんで、勉強は僕が見ていた。

…が、僕の教え方が悪いせいか、つきっきりで教えることが多く、

あの時期は寝不足気味なことが多かった。お互いに。


(さらっと合格してたけど……つららちゃんに申し訳ないなぁ……)

「なーにしょげてんだよ霰(あられ)ー!」

「ウ"ッ!」


バシンといい音をたて僕の背中を叩いたのは、

勝須野雨衣(たすのうい)という僕らの親友だ。

弟と妹が二人ずついて、気遣いができて意思がはっきりしている。

「お前、よくこの高校受かったね……」

「補欠だ!」

「なるほど……」

勉強はあまり好きじゃ無いらしいけど、スポーツは推薦とまではいかなくても

全般得意らしい。顔もかなり良いので異性にモテる。

大方(おおかた)雹と同じだ。僕とも仲良くしてくれる。

ただ、………構われるのが嫌なわけではないんだけど、


「見て!あの人超イケメン!」

「きゃー❤︎」

………大量の女子も付いてくるので少し控えてほしい。


「あっはは!モテモテだな!」

「…そりゃお前は背も高くて顔も良いからね」

「ん?はは、そりゃどーも!」

(……?テンション下がった…ああ、男に褒められても大して嬉しくないか。)

小学生の時に知り合ったので、かれこれ12年の付き合いになるが、

偶(たま)にこの男のことが分からなくなる。

「………ま、取り敢えず雹と合流しなきゃだな!」

「あいつ何処行ったんだんだろ…?」

僕がメールを打つ間、雨衣は僕の頭を撫でながらキョロキョロしてる。

……3cmしか身長が違わないのに、この扱いは何なんだ。

それか?そのせいなのか?と一人悶々と考えていると、


「お、ここにいたかお前ら!やっぱ揃うと女子に囲まれんだなー!」


黒髪で爽やかな見た目の男が此方に向かってくる。

………雹だ。見た目のわりに大口開けて笑ってるので間違いないだろう。

遠くて顔がよく見えないけど。


「遅かったじゃねーか!何してたんだ?」

雨衣がケラケラ笑いながら雹に尋ねる。

「迷子になったから先輩に案内してもらったんだ!」

なるほど、ここ結構マンモス校だから迷子になりやすいんだった………

……って、ん?"先輩"?

「うわっ!本当に学年首席いるじゃん!」

目を見開いてそう言った"先輩"は、雹や雨衣よりも少し背が高く、

体型もがっしりとしていて、金髪でツリ目、前髪をピンで留めている。

………僕とは対照的だ。

(取り敢えず、挨拶しなきゃ……)

「霧野霰といいます。…雹が迷惑掛けてしまったようですね。」

「いーよ!どのみち部活で紹介されるしな!」

成る程、サッカー部の人か。雹と三秒で打ち解けたな、絶対……

「俺は小宮涼(こみやりょう)!よろしくな霰君!」

「ええ。よろしくお願いします、小宮先輩。」


リリリリ

(ん、通知……?)


「お前はお堅いなー!俺なんか涼ちゃんって呼んでるのに!」

「お前がフレンドリー過ぎるんだろー?」

「ギャハハ‼︎そうっすね‼︎」


開いてみると、僕は目を疑った。



<おめでとうございます!一人目の仲間です!>



「……は!?」

「ん、どーしたんだ霰?」


取り乱した僕の顔を伺う雹をよそに、僕は今朝見た夢のことを思い出した。



"貴方は『探偵』です。仲間と協力し、全ての謎を解きなさい。"



(……もしかして、あの夢本当のことだったの!?)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。