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あなたに読まれたい  作者: 三軒長屋 与太郎


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【謎】五十音狂詩


数多溢るる あいうえお

愛 喘いでも AIでは得られず 飢えを潤さんと狼狽える


干潮に枯れ乾く かきくけこ

肩叩かれカッとなり 菊の茎蹴って 感極まる


されど彷徨う さしすせそ

笹を獅子の背に されど獅子は静思(せいし)し疾走せん


ただただ立ちすくむ たちつてと

たどたどと 土の槌(つち)打ち 手と手取って 父の手絶って


菜の名になに塗る なにぬねの

野に鳴る布の音 根に練る七の音


甚だしい腹立たしい はひふへほ

母は日々陽に皮膚ひけらかし 狒々に惚れられ


真水見ず耳も見舞われ まみむめも

身も桃も もう豆も揉めまい


やれやれやっとか やゐゆゑよ

やや妖々より 由々しき宵の猶予よ


爛々たる欄干 らりるれろ

羅列凛々しく 瑠璃色揺れる


脚立急遽却下 社主所要

茶がたちゃ躊躇し 若王子(にゃこうじ)入定(にゅうじょう)如意宝珠(にょいほうじゅ)

百鬼 日向(ひゅうが)に憑依して みゃみゃみゅみゅみょが妙味冥利となる


略称を龍と了承しまして、

我 和で輪を 嗜(たしな)まん



お読みいただき、ありがとうございました。

誤字・脱字に関すること、細やかな評価や感想をいただけますと、励みになります。


【※この先は、作者による作品解説です。

自己解析・自己考察を含みます。

読後の余韻を大切にされたい方は、ここで読むのをお止めください】











——————————


声楽や演劇に精通されていれば、ご存じのお方もござりましょうが、です。

『あめんぼの歌』や『外郎売』の私版というか、前作の『明烏』を書きながら、私自身の昔を思い出し、書いてしまいたくなりまして。

早口言葉ではなく、単なる言葉遊びなので、ゆっくりとお読みくださいませ。

せっかくの音読前提作品集ですし、たまにはこういった運動もありかと。


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