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あなたに読まれたい  作者: 三軒長屋 与太郎


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【独】彼の地を想いて 漂うなかれ


君は、どこから来たんだい?

いつから、その形をしているんだい?

青空の彼方で孤独に浮かぶ君の心は、

本当に晴れているのかい?


風の便りに身を任せ、

いったい何処いずこへ向かおうというのか。

誰から、誰に宛てられた贈り物なのか。

私のところへと、

降りて来てくれたりはしないのか。


君が時折降らす雨は、

遠いの地の涙なのかい?

漂うことを忘れ、空一面に黒くへばりつくのは、

私の知らぬ苦しみなのかい?


この雨粒は、

心を洗い流そうとしてくれているのか、

それとも、

私たちの中に罪を染み込ませようとしているのか。


雲よ。

私の想いを、

あの場所へ届けてはくれまいか?

世界中の湿気を集めて、

未曾有の豪雨を降らせてはくれまいか?


彼の地を想いて、漂うなかれ――


火器も銃器も使い物にならないほどの雨を――


如何なるものも破れぬ分厚い雲を――


愚かな選別を赦さぬ自然の雷鎚を――


人間の無力さを思い知らせ、

どうか醜い戦争を終わらせてはくれまいか――



戦争反対の想いだけです。

物書きとしては、言葉を綴り、形にして、伝え祈ることしかできませんから。

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