絶世のイケメン
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次の日はバンドはなかったので、オーガストさんに久しぶりに会いに行った。
庭園にいるらしいが、なかなか見つからない。
ウロウロしていたらガゼボのイスに座っているのが見える。
彼は相変わらずプラチナブロンドが美しく、それをフィッシュボーンにしていた。目がグリーンでキラキラして、顔がとてつもなく整っている。絶世のイケメンだ。
言われなければ、宇宙人だとはわからない。身長も高いし多分北欧のモデルに見えるだろう。
そんなキラキラした人は、ゆっくり、ガゼボにあるテーブルの上に乗った物体に顔を押し付けた。
そして停止する。
?
え?よく近づいて見ると物体は猫だった。
その茶トラの猫はこちらをチラッと見た。
うん、これあれだ猫吸いだ。それにしても長い。3分は停止していた彼はゆっくり顔を上げた。
そして私に微笑む。
イケメンは猫吸いしてもイケメンだった。
オーガストさんが言うには、テレパシーで聞いた所、この子はタマというらしく、家出して来た飼い猫らしい。
地球でのテレパシーは、動物では禁止されていないので逆に人間より会話が楽みたいだ。
タマはまだ帰りたくないようで、お腹が空いたらしく、オーガストさんに催促している。テレパシーで何か話している。今度はイカ耳になって尻尾を振って怒った。
先程も結構食べたのにまた食べると言い出したみたいだ。
飼い主に届けないのかと聞くと、
タマに何故家出するのかテレパシーで聞いたら、散歩がしたいと言ったらしい。
そしてアーカーシャを見て猫の主人に連絡すると、しょっちゅう家出して困っているので、解決策をご存じないですか?と言われた。
なので散歩出来るようにしてからお返ししましょうか?
と言ったら、お願いします。と頼まれたそうだ。
たしかに猫の散歩はまれにいるとは聞く。
出来たらそれはいいだろう。
私はオーガストさんの隣りに座った。
タマに撫でていいか聞く、彼がテレパシーで聞くと、アゴと眉間を撫でて欲しいらしい。
撫でるとゴロゴロ言い出した。かわいい。
今日はとても天気がいい。
薄いコートは必要だが、風もほどほどで心地よい。
しかも隣りには絶世のイケメンの宇宙人彼氏もいる。
最高だ。
絶対こんな人生来るわけないけど、来たらいいなとずっと思っていた。
「トミヤさん何故泣いているんですか?」
そう彼に聞かれて泣いていると気づく。
「幸せだなと思ったら泣いてました。」
なんだかオーガストさんと顔が近い。ドキドキする。
どんどん近づいて来る。そんな感じで私と彼は自然と初めてキスをした。




