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宇宙人に恋してる  作者: 02385


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33/44

想定外☆

今回はルイ視点です。

ズーフィリア(動物性愛)の表現がありますが、個人的には全年齢対象だと思います。















▼△▼△▼△



オーガストさんの第一印象は、いつも微笑んでいる人だった。

そして彼と暫く会話をしていると、シリウスに来たことがあると分かった。

私が元々龍型だと知り、月に1回は「龍になっていただけませんか?」と頼まれるようになった。


龍型になると、普段の数倍ニコニコしている。

彼は倫理的なズーフィリア(動物性愛)だと話しには聞いていたので、もしトミヤと会ったとしても彼女の片思いで終わるだろうと思っていた。




しかし、話しをロビーで聞いてしまった。

想定外だった。




私は彼女のお礼を聞き、その場から去った。

コナーが付いて来たが無視する。

1人になりたかった。

龍型になり、空を何十時間も飛んだ。


次の日の早朝、宇宙人迎賓館の自室に戻る

タブレットを見ると、私の少し残っていた仕事をシヴァニさんがしてくれたらしい。

後でお礼を言わないといけない。

だが、彼女にはまた頼むことになるかもしれないが。


宇宙人迎賓館の職員は実は強制で働いている訳ではない、この時代の日本人もそうだが、私達宇宙人も働かなくても生活は保証されている。

なので職員の立場はボランティアに近い。

辞めたければ基本的に辞められるし、休みもいつでも取れる。


正直に言うと宇宙人が接待をしなくても、AIで基本的に問題ないのだ。

そして地球に慣れた宇宙人はこの仕事になりたがる者も多い。


宇宙人迎賓館を辞めようか?と本気で考えていた。

するとタブレットに連絡が来た。

エヴァンさんからだ。

2人で直接話したいことがあるらしく、彼の部屋に呼ばれた。


△▼△▼△▼


彼の部屋の巨大神殿の入り口のような扉をたたく、

すると、すぐそこは開き、招かれた。


エヴァンさんの部屋は内部もローマ神殿のような作りになっていて、ほとんどの家具はギリシャローマ風で巨大だが、人間も使えるような、テーブルや椅子もちょこちょこと置いてある。

なんとなく人間用の家具が、ファンシーな物が多い。

促されてその椅子に座った。


そして単刀直入に言われる。


「ルイさん、ワタクシ、暫く里帰りしようと思ってイマス。」


「え?里帰りというと地球の地底ですよね?」


そう返す私にエヴァンさんは続けた。


「そうデス。今日から1週間ほど所用で行くことにシマシタ。

なのでよければ、一緒に行きまセンカ?」


急だな。


「急ですね。それに何故私となんでしょうか?」


問いに彼はさらに続けた。


「ルイさんはこの迎賓館を辞めようとしてイル。違いマスカ?

テレパシーは使ってイマセン。会話や行動パターンから導き出した単純な予測デス。」


その通りだったので、「そうです。」と言って頷いた。


エヴァンさんは繊細だからか、恋をしている時以外は、周りや相手を見ていて、そこから行動や思考も読めるタイプだ。


「これはワタクシのエゴ、デスガ、あなたが辞めてしまうと寂しいのデス。

なので、辞めるか辞めないかは一緒に地底を旅した後に決めまセンカ?

その時に仮に辞めると判断したのなら、それ以上は言いマセン。それでも判断は遅くないはずデス。」


上手いなと思った。

ここに居たくない私の気持ちに寄り添って、決断を伸ばさせている。

彼は心理ゲームに強いのかもしれない。



よく考えると、そもそもこれは…

…実際、エヴァンさんとそういうゲームをしているようなものじゃないか?と思った。


誘いに乗ってみようか?

次はどんな手段でこちらを続けさせようとするのだろう?

対策の対策を考えておこうか?


「いいですよ。では何時に出ますか?」


私はなんだか楽しくなって来て、おそらくニヤリとしながらそう返答した。

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