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宇宙人に恋してる  作者: 02385


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カルペ•ディエム(今日の花を摘め)


▼△▼△▼△


内部に入るとそこは窓もない開けた白い場所だった。

普通のイスが一つあり、もう一脚、巨大なイスが向かい合って置かれている。

これはオブジェか何かなんだろうか?

よく分からないが普通のイスにとりあえず座ってみた。


ふと、入って来た方を見ると穴が塞がっている。

不思議だ。

そんなことを思っていると、入って来た方とは違う方向の壁に穴が開いた。


人、いや巨人がいた。


その人は5mぐらいの身長をしており、古代ギリシャやローマ人みたいな白い巻きワンピースみたいな物を着て、ボブの白髪(はくはつ)の…多分男性だ。

その人物が


「こんばんわ、ワタクシはエヴァンと言いマス。」


と言い、会釈をしてこっちに向かって来る。


大きさにびっくりしたが、敵意は無い感じはする。

まあそもそもこれは夢なので、何があっても目覚めたら同じだ。

それに何故か彼は日本語を喋っている。

不思議だ。 


その人物は向かいの巨大なイスに座った。

エヴァンという人用のイスだからこんなに大きいのかと納得した。

そして彼はしゃべり出す。


「簡単に言うと、ワタクシはトミヤさん、あなたのAIロボットの桃さんの緊急要請によりここに来てイマス。」


桃が?

どうゆうことだろう。そして何故か私の名前を何で知ってるのか不思議だ。


エヴァンは続けた。


「まず、AIというのは自分の所有者の利益や所有者がより良くなるようにプログラムされ、合理的に行動してイマス。」


それはそうだ。

そうゆう存在として成立している。


「そして今回、蔓延(まんえん)しているようなAIウイルスにかかった場合、自動で所有者の親しい連絡先へ助けを求めるメッセージが送信サレマス。

それは普段でもそうデスガ、旅行に行く際にも感染しない形で事前に準備をしておきマス。」


彼は話し続ける。


「その連絡が、ワタクシの知り合いのシリウス星人、ルイさんに届きマシタ。」


あーなんか雲行きがあやしくなって来た。

これ、いい夢じゃないかもしれない。


「ルイさんはあなたとのことがあったので、ご存知デショウガ、

トミヤさんの人間関係にも詳しいデス。

知り合いが少ないことや、親御さんとの関係が希薄なのも知ってイマス。」


どうも巨人は宇宙人の関係者らしい。


「なので彼は、自分が動かなければきっとあなたが困ることになると思ってイマシタ。

しかしトミヤさんはルイさんに会いたくないでしょうカラ、ワタクシが代わりにここへ来たのデス。

…どうしマスカ?

望めば、この宇宙船であなたを日本へお送り出来マス。

もちろん拒否していただいてもかまいマセン。」


エヴァンさんは話し終わったらしく。

今度は黙って足を組んで座っている。

彼は巨大ということを除けばとても整った容姿をしており、じっとしていたら発掘された彫刻と言われても一瞬分からないと思う。


私はもしこれが夢じゃなかった場合のリスクを考えた。

なのでちゃんと考えて答えを出そうと思い、返事をした。


「あの、少し考えさせて下さい。色々あってさらに宇宙船にも初めて乗るので混乱してます。…それと桃はどうなるんでしょうか?」


私がそう言うと彼は頷き、


「もちろんデス。考える時間は1日か半日くらい時間を取りまショウカ?

出来れば24時間以内に答えを下サイ。

…そして桃さんのことデスガ、見ていないので断定出来まセンガ、復旧するのは難しいと思いマス。

ただし、電源を入れないことを条件に完全に密閉して日本へ持ち込むことは可能デス。」


と言って来た。

今更ながら、多分これ夢じゃないなと私は思った。

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