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34/44

その34

2人はレストランに来ていた。

リジーは出てきた料理に手をつけるととても美味しいとシュナイダーに話していた。

豪華なメニューでも無いありきたりなものだったが、2人で食べると違う味に思えるから不思議だ。

だがそれでもシュナイダーは良かった。

遅い夕食を食べ終わるとリジーを自宅へと送り届けるつもりで自分が乗ってきた車にリジーを乗せる。

意外にも軽自動車だったのでリジーは驚いた。


「あなたがこのタイプの車に乗ってるなんて意外だわ。」

「小回りがきくからね。何より維持費が安い。」

「確かに。私も乗ってるのは軽自動車よ。可愛いんだもの。」


シュナイダーが載っている軽自動車はスポーツタイプ。一方リジーが乗ってるのは女性向けのタイプ。

見た目からして違うのだ。


「さぁ、着いたよ。車はどこに止めようか?」

「あっ、ならあそこがいいわ。ちょうど空いてるし。」


リジーが言ったのは空き部屋がある部屋の駐車場のことだ。ちょっとの時間なら大丈夫だろう。



2人は仲良くリジーの部屋に向かった。

だがここでお別れだ。

今日は楽しかったとシュナイダーは言いながら部屋を出ようとしたが、リジーに服を引っ張られた。そして触れるか触れないかのキスをした。

リジーは真っ赤になっていた。

「ご、ごめんなさい。こんなことじゃダメだってわかってるんだけど。」

「何がだい?今はそれでいいじゃないか。僕らはゆっくりでいいと思うよ?だろ?あせらずさ。」シュナイダーはそう言いながらリジーの頭を撫でた。

そして今日はこのまま帰るよと言って手を振って帰っていった。


リジーは火照る両頬を手で触れた。

確かに暑かった気がした。




シュナイダーは自身があの時リジーを押し倒しそうになったので焦って離れたが、リジーは全く持って気付いていないようだったのでホッとしていた。

普通ならあのままベットへと向かうのだが、いかんせん独身期間が長すぎた。女性をうまくエスコートできるか不安になったのだ。そんな事リジーに言うわけにはいかなかった。男のプライドが邪魔をした。


でもあれで良かったのかわからなかった。

口を割らないでいてくれる同僚に聞こうとも考えたが、そんな中のいいやつはぱっと頭には浮かんでこなかった。ずっと仕事一筋でやってきたのだ。浮ついた事もなかった自分にこんな事が起きるなんて。


同僚ではまずいかと考え、口の固い先輩に聞いてみた。ある友人のことでという事にした。まさか自分の事を聞くなんて思っても見なかっただろう指導医だった先輩は真剣に話してくれ、逆にこの人に話して良かったと思えた。


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