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その13

シュナイダーはまず、イヴァンの行方を捜した。何か知っていると思ったのだ。

だが、他の仲間からの情報ではこの数時間は見かけていないと言う。


シュナイダーは建物の陰から奴らのアジトらしき場所をじっと見ていた。

そこに一台の車が…。

派手な車からひきづり出されるようにイヴァンが出てきた。

ここからでは詳しい様子は分からないが、両手は縛られているようだ。

ふらついてるところを見ると殴られたのか?


何故イヴァンが捕まったのか分からなかったが、なんとか助け出さなくては。リジーの事も気になる。イヴァンが捕まっただけならまだなんとかなる。



シュナイダーは建物の影をうまく使いアジトに近づいた。だがあと少しというところで、見張りが立っているのに気づいた。

「チッ。マズイな。ならこうだ。」

そう独り言を言って手近にあった小石を一つ掴んで自分と反対側に向かって大きく投げた。


何だ?何だと見張りが持ち場を離れるのを見るとサッと滑り込むように建物内へと消えて行った。


建物内ではイヴァンは椅子に縛られていた。

そしてどうやら殴られているようだ。

時々音が聞こえてくる。


周りには人が3人。

どうする?


外の見張りを入れると5人はいる。

この状態のイヴァンを連れて逃げるには倒さなくては無理だろう。やるしかない。

イヴァンがこっちに気づいてくれたらいいのだが。



シュナイダーは周りに注意しながらイヴァンの近くまでやって来た。

周りは男が3人。

様子を伺ってみたが、どうやら下っ端のようだ。1人が携帯を持ってどこかに電話をしている。

携帯が切れた時がチャンスかもしれない。

隙ができるのをひたすら待った。

その間もイヴァンは殴られていた。


「おい、女の場所をいい加減吐いたらどうだ?楽になりたいだろ?」

「嫌だね。たとえ知ってたとしても言わない。って言うか僕も知りたいんだけどね。彼女行方をくらましちゃって。」

「そんな嘘が通じると思うか。」

「ペッ。そう言われても実際知らないんだよ。こんなことしてる間にどこかにトンズラしてるんじゃないか?探した方が得策だと思うけどな。」


イヴァンは殴られながら周りを見ていた。

誰かの気配を感じる。

ここにいるやつら以外にも誰か…。

まさか…な。

僕が捕まってるのを知ってる仲間はいないはず。

誰だ?親玉か?


その時、コロコロコロと何かが転がる音が聞こえてきた。

男3人も気づいたようだ。


「おい、誰かいるのか?」

「まさか、ここは俺らしかいないはず。」

「ネズミが入り込んだか?」



イヴァンから離れ、懐から銃を手に持ち構えた。


「おい!誰かいるのか?」


男の声が反響するだけで他の音は一切聞こえない。


指で合図をして3人はバラバラになった。

シュナイダーはイヴァンの元に滑り込むように走り込み、手を縛っている紐を切って足も自由にした。


「シュナイダー。君か。どうしてここが?」

「話は後だ。動けるか?」

「ああ。大丈夫だ。」

2人はそのまま暗闇に溶け込んだ。


3人が戻って来た時にはいるはずの場所には誰もいなかった。



「くっそー!やられた。」

「おい、探せ!まだ遠くに入ってないはずだ。表のやつらも呼べ。」


仲間の1人が携帯を出して喋ろうとした時、後頭部に鉄パイプが振り下ろされた。

シュナイダーだ。

イヴァンも鉄パイプを手にもう1人に襲いかかった。

最後の1人はその場から逃げ出そうとしたが、シュナイダーは逃さなかった。


数分後、3人は地べたに這いつくばって倒れていた。


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