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魔王は最初の町の宿屋にいる。  作者: yosshy3304
第四章 魔王とお見合い騒動
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63 作動した罠、森のくまさん決着。

 ラーシャンはビックベアーに跨ったまま、目隠しの余った蔦で編んだ紐を手綱のように持って、仕掛けた罠の方へと誘導していく。

 「ほらほら、此方ですわ。そちらに行ってはいけませんよ。」

 ラーシャンは貴族令嬢だ。

 嗜みとしてしっかりと乗馬を習っている。

 流石に、馬と言うには、毛深すぎるし、大きすぎるがそれでもしっかりと誘導は出来た。

 「もう少しですわ、がんばってくださいね。」

 しっかり、手綱を握り、ラーシャンを振り落とそうと暴れる巨体の上で、見事なバランスを見せる。

 ドンドンと走らせ、罠の張った場所まで、もう少しという所までやってきた。

 「きゃ、ちょ、待って、待ちなさい、このぉ!!」

 しかし、突然急ブレーキを掛けて、もう少しと油断していたラーシャンを振り落とそうとする。

 その場でグルグル回りだした巨体に、遠心力が加わり、片手を思わず離してしまったラーシャンは、体が宙に投げ出されたまま、何とか片手で手綱を握り続けた。

 文句をビックベアーに言うも聞くわけがない。

 遂にはキレて根性で体勢を戻すラーシャン。

 「あと、一歩ぉっ!!」

 叫びつつ、体重を後ろに掛ける。

 ビックベアーは咆哮し、思わず前足を上げて沿ってしまい、両足同時に地面に着いた。

 罠の殆どはシャランが仕組んだものだが、小物や最後の仕掛けと呼べるかは微妙だが、一番の肝の設置や、罠を隠すのはラーシャンがやっていた。

 当然、罠の位置はラーシャンしか知らない。

 そのラーシャンが、罠を仕掛けたところにビックベアーを誘導した。

 罠は当然作動する。

 その罠が作動した瞬間、ラーシャンはビックベアーから飛び降り、ゴロゴロと転がって止まった。

 罠の仕掛けた位置に前足を振り下ろしたビックベアーは、後ろで何かが崩れる音がした。

 一種の落とし穴が作動したのだ。

 ビックベアーの後方に設置された大岩が、落ち葉等で隠された大穴に落ちたのだ。

 木々に巻きつていると思わせた蔦の一部を巻き込んだうえで。

 その蔦は、木々に這わされており、大岩が大穴に押し込んだ事で連動して引っ張っていく。

 その終着点は、ちょうどビックベアーが前足を振り下ろした場所であり、その場所に網の目状に編まれた蔦が上へと引っ張られた。

 ビックベアーの巨体を巻き添えにして。

 そしてビックベアーはその巨体に見合う体重を有する。

 当然、真直ぐ真下に落ちてくる。

 しかし、その真下は蔦がビックベアーを巻き上げたのと同時にあるものの存在を地面に権現させた。

 蔦の引っ張る力で、微妙に設置点を変えて、地面に出てくるようにした丸太だ。

 その上に、重力を味方に付けてビックベアーが落ちてきた。

 ビックベアーの頑丈な肉体と言えど、自身の体重を味方に付けた衝撃までは受け切れず、体内から人型の物が背中側から跳び出したのを皮切りに、現存限界値を超えて魔力となって霧散していった。

誤字脱字の指摘ありましたら感想でお願いします。

またこんな駄文ですが、評価、感想の程お願いします。

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