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魔王は最初の町の宿屋にいる。  作者: yosshy3304
第四章 魔王とお見合い騒動
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61 囮と罠。

 今、シャランは、ラーシャンとは少々離れた開けた場所でビックベアーと相対していた。

 シャランの見たてた通りに、ビックベアーの視界を利用して外界の情報を得ているようだ。

 シャランが後方へ、木々の影を利用して回り込むと、キョロキョロと辺りを見回し、シャランを探す。 シャランが、視界に入り、視界からほんの少し外れるだけで、顔をシャランの方へと向けた。

 「ふむ、そんなに広くはないようだ。」

 視界は、ビックベアーのモノよりも狭い。

 これは、操者が中に入っている為、操者本来の視界と、ビックベアーの視界が合って居ない為である。

 シャランはそれを確認次第、後方へ回り込み、頭の部分が此方を向いた瞬間を狙って武器を振り下ろす。

 ガツンッと鈍い音がして、手の感触は確実に仕留めていると感じさせる。

 しかし、やはり操られているだけなので、全く動じずにシャランに反撃してきた。

 「ぐぅ、……この!」

 振り下ろされた前足の攻撃を、大剣の腹で受け、そのまま押し合いの形になる。

 流石の体格差に押し込まれそうになるものの、身体強化の魔法を駆使して、逆に弾き飛ばした。

 「当たるが、ダメージまで行かないか。」

 相手は死体なのだ。こちらの攻撃は幾ら当てたところで、ダメージとはならない。

 後は、ラーシャンに授けた策が成功するのを祈って、ビックベアーを此処に縛り付けるのみ。




 ラーシャンは今、蔦等を掻き集めていた。

 一本では臨んだ長さまで足りないのなら、数本を纏めればいい。

 「長さはどうにかなりましたが、道具が足りない。ああ、もう、どうしろっていうんですか。」

 蔦の方は如何にかなった。一番必要な、締めの方も、彼方此方に散乱している。しかし、この作戦を完遂するために必要な物が見つからないのだ。

 思わず叫んでしまい、慌てて口を塞ぐ。

 何かないかと、周りを見渡した時、真っ二つに折れた自身の武器が目に入った。

 「これです!」

 天の采配かと思わず思ってしまったほど、ぴったりの大きさと数であった。

 「待っていてください、お姉様。」

 囮となっているシャランの事を思いラーシャンは急いで必要な物を作成していく。

誤字脱字の指摘ありましたら感想でお願いします。

またこんな駄文ですが、評価、感想の程お願いします。

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