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魔王は最初の町の宿屋にいる。  作者: yosshy3304
第四章 魔王とお見合い騒動
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55 ラーシャンの冒険6

 「これは少し不味いわね。」

 ラーシャンの目的は、目の前のビックベアーであったが、此処まで大きいとは聞いていなかった。

 何よりラーシャンは貴族令嬢、良くも悪くも箱入り娘であった。

 冒険者なら、親や知り合いから教わる、ビックベアーの確立された対処法を知っているが、当然ラーシャンは知る由もなかった。

 ラーシャンはビックベアーを見上げる。

 ビックベアーと目があった気がした。

 と思ったら、ビックベアーは後ろ脚だけで立ちだした。

 グングン高さが上がり、周りの木々が、ビックベアーの短い後ろ脚ぐらいまでしかなくなる。

 「……少し、これはでか過ぎじゃないでしょうか。」

 ラーシャンはそう現状を呟いたのだった。

 ラーシャンの呟きに反応したわけではないが、ビックベアーが咆哮を上げた。

 後、後ろ脚を屈める。前へと跳び出せる様に。

 当然、その巨体を支える足のバネは強靭であり、その巨体の為、空気抵抗は大きいだろうが、そんなもの無いかのように両手を広げて、ラーシャンの方へと急速に近づいてきた。

 木々と岩を隠れ蓑にし、瞬時に後方横に跳びこむ。

 轟音が過ぎて行った。

 隣を見ると、岩は粉砕され木々は軒並み、その巨体の通った形に倒されていた。

 もし、あの中に隠れていれば、今頃はあの木々のように潰されていただろう。

 今になってラーシャンは少し後悔していた。

 しかし、ラーシャンは染み付いた貴族根性をだす。

 利き手たる右手に、武器を握る。

 「さぁ、かかってきなさい。」

 勇ましくそういうが、右手に持った金ダライが台無しにしていた。

 再び、ビックベアーが現れた。そして、またもや後ろ脚で立ち、屈み出す。

 ラーシャンは出来る限りの速度で後方に回り、膝の後ろの部分を金ダライの縁でブッ叩いた。

 当然耐えられず、前へとこけるビックベアー。

 更に、今度は前側へと移動し、下からビックベアーの顎を目掛けて振り上げた。

 「ガフッ、ぐるるるる…。」

 「あら、怒らせてしまいましたか。」

 ビックベアーが四足で襲いかかる。二本脚で立ってから屈み、跳びかかる程のパワーは出ないが、それでもスピードは上がっていた。

 ビックベアーの前足がラーシャンを襲った。

誤字脱字の指摘ありましたら感想でお願いします。

またこんな駄文ですが、評価、感想の程お願いします。

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