43 マグマの中、思いついた脱出方法。
明日でこの章も終わります。予定より長くなった。シリアスは苦手だ。
吸性の特性を持つマグマは、メイズの強力な魔力に誘導されて、打ち上げられた後、メイズに向かって落ちてきていた。
メイズは、強固な物理防御魔法で自身の周りに半円状の空間を作り出した。
しかし、吸性の特性が物理防御魔法の魔力を食い散らかす。
その為、物理防御魔法の維持にメイズは休むことができず、常に魔力を放出していた。
「うぐっ、ここは?」
「よかったぁ、エンジ気が付いた?」
「メイズ?」
エンジは起き抜けに、いつものメイズに笑顔で声を掛けられた。
「……メイズだよな?」
「?、うんそうだよ。」
「元に戻ったのかよ。」
何が?と言いたそうなメイズに今までの心配は何だったのかと立ち上がり、ゴイーンと頭を打った。
「をををを…。」
「ちょっ、大丈夫?」
「なっ、何なんだこりゃ。」
思わず打った場所を両手で押さえ蹲る。メイズが心配して声を掛けてくるが、大丈夫と答えようとして、周りの景色に気が付いた。
見渡す限り轟々と燃えて、赤に染まっていた。
「ちょっとじっとしててね。」
「あっ、ああ。」
メイズに説明され、自分が吸性特性のマグマの中に居る事を理解するエンジ。
それと同時に、あることも思い出していた。
魔王化の解除の仕方、魔力を消費すること。この物理防御魔法の維持に魔力を消費したから元に戻ったのだろう。
だが、それはメイズの魔力が減り続けている事になる。
「やべぇな。」
エンジは何とかしないと、危険だと言う事に気付く。
自分も何か力になれないだろうかと周りを見渡した。
おかしなことに気付く。メイズの物理防御魔法に触れたマグマが、ほんの少しだが固まっていたのだ。
「ああ、そうか。って使えるんじゃないか!?」
それは、メイズの魔力が、吸性のマグマの吸収できる量を超えたからなのだろう。
そのことに思い立ったエンジは、一つの脱出方法を思いついた。
「おいメイズ、良い事考えたぞ。」
思わず立ち上がって、二度目の頭突きを物理防御魔法にするのだった。
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