41 兄弟仲直り、そして噴火。
「やめろっ、おいっメイズ!!」
エンジがメイズに声を掛けながら近づいていく。
ルートフォーを甚振っていたメイズはその声を聴いて、エンジの方に振り向いた。
「うーん、なんで?」
「がはっ!」
心底不思議そうに首を掲げながら、ルートフォーを蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたルートフォーは、吐血しながら、地面を転がった。
火口付近まで転がされ、勢いついて落ちかけた。
何とか指だけで、火口の崖にしがみつく。
だが、それを維持する体力もなく、片手は折れていた。
「ぐっ、ぐぞ!」
指が崖から離れる。体が下に引っ張られ、軽い浮遊感に襲われた。
瞬間、腕と肩に痛みが走る。誰かが腕を掴んでいた。
「兄貴!?」
「…腕に力を入れろ。」
ルートワンがルートフォーの腕を掴んで、引き上げていた。
「おい、なんでだよ。俺はあんたを殺しかけたんだぞ。」
「俺は死んでない。そしてな、お前は俺の弟だ。息子を叔父殺しにしたくないしな。」
「なんでだよ、ちくしょ。」
ルートワンの答えを聞き、ルートフォーは腕に力を込め、ルートワンの腕を掴んだ。
例え怪我をしていようともルートワンとて魔王だ。メイズという今暴れまくっている魔王が側にいるが、それでも魔族の一人引き上げるのに、たいして苦労はしなかった。
「なんで、邪魔するの?」
それも、メイズの関心が、二人の方に向くまでであったが。
メイズは腕を二人の方に突出し、魔力を溜め、解き放った。
「それは、だめだっ!!」
瞬間、エンジがメイズの腕に飛びつき、体勢が崩れたことにより、魔力は二人の側を通って、火山に撃ち込まれた。
「なんで、邪魔するのかなぁ。ねぇ、エンジ。」
「…ダチだからだろう。」
メイズの笑みがだんだん凶悪になっていくのが判る。
だが、エンジは何回でも邪魔をする気であった。
親友に家族殺しをさせたくない。その一心であった。
火口からマグマが吹き出す。
「何っ!!」
火山がメイズの魔力を受けて鳴動しだしていた。
誤字脱字の指摘ありましたら感想でお願いします。
またこんな駄文ですが、評価、感想の程お願いします。




