37 怪しい箱の中身は、火口への切符。
「そろそろ、帰るとするか。」
持ってきた昼ご飯も食べ終わり、火口以外に、小さな観光スポットがあるぐらいの為、頂上で出来ることは限られていた。
途中メイズとエンジが、この付近に隠れていた竜種を捕えてきたが、何とか説得し、逃がしてきた。というアクシデントがあったが、それも終わった後はいい思い出だ。
ルートワンの言葉に、帰り支度を始めた護衛達とメイズだが、メイズが小の方を催した。
「ああ、いい。わしが連れて行く。」
「い、いえ自分が。」
「君は帰り支度をしていたまえ。わしは父親なのだ。」
この観測所にも、トイレは存在するが、少々入り組んだ先にある。その案内をルートワンは自らかってでた。
序にエンジも、ションベンと言いだして、エンジも一緒に連れていくことになった。
「ううぅ…。」
「おい、大丈夫か!」
ルートワン達が、トイレから戻ると護衛の騎士達がボロボロの状態で倒れていた。
「何があった。」
「うう、何者が突然、……。」
助け起こした騎士が、何とか言葉を絞りだし、火口の方を指さして、腕は地に着いた。
死んだわけではない、気絶したのだ。
そのことに、小さく息を吐き、指さされた方向を見る。
「お前たちは、物見塔の中に居なさい。」
ルートワンは、メイズとエンジにそういい、火口の側に置かれた見慣れない箱の方へと慎重に近づいて行った。
「むっ、ただの空の箱ではないか。」
ルートワンが、箱を開け、中を確かめた。中身はなく、空。そのことを不審に思い、立ち上がった瞬間、魔力の砲撃がルートワンを襲った。
「むっ。」
ルートワンにとってはダメージ等ない攻撃だったが、それでも強制的に後退させられる攻撃ではあった。
「ぬおっ!!」
火口付近まで、近づき、更に後退させられ、火口から足を踏み外した。
火口に指を掛け、何とか落ちるのは防げたが、それでも辛うじてと言う状態だ。
「くっくっくっ、なんでもできた兄貴が。間抜けだな。」
倒れていた騎士が起き上がり、兜を外しながら火口に近づく。
メイズ達の面倒を見た騎士であった。
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