19 分断と余裕、四人の魔王。
本日最後の三話目更新しました。
やっと次でギャグれる。
「へぇ~、やるじゃん。まさか分断されるとはねぇ。」
「ちっ、全く動じてねぇ。」
「当たり前でしょ。相手は一人でも俺達を相手できるんですから。」
深い森の木々がこの作戦の助けになって、魔王達の分断には成功していた。しかし、魔王達は分断されたことが弱みに等ならないと、圧倒的に強気であった。そのことに、ジャナサンは舌打ちをし、ウオイスは魔王を警戒しながらそういった。
「それじゃ、暇つぶしに相手してやるよ。俺はジャガン、簡単に負けちゃ困るよ。」
ジャガンが名乗り、腕を振るった。
「意識をそらすな!!むやみに攻撃したりするな!!我々の目的は時間稼ぎなのだから。死ぬのは馬鹿らしいぞぉ!」
シャランは声を張り上げていた。騎士達の指揮官として任命されたからだ。シャランの言っていた有象無象では魔王には勝てない。確かにその通りだろう。だが、負けない戦いはできた。ましてや、そういう事が得意な騎士達がそういう戦い方をするのだ。膠着状態にもちこんでいた。
「うぐっ!!」
「……こういう場合は指揮官を狙うのがクリアの鍵と聞いた。」
シャランは突然飛んできた斬撃を自身の幅広の大剣を盾代わりにして防ぐ。シャランの前に魔王が一人立っていた。
「……こういう場合、名乗るのが様式美と聞いた。アクレツ、お前頑丈か?」
アクレツが殴りかかってきた。
「さて、どうする?ウラミー。」
「うん、邪魔だよね?ツラミー。」
他の魔王達と違い、同じ顔をした魔王達は、目の前で盾とランスを構える騎士達を見てウンザリしていた。
「さて、少しは強い人居る?」
「うん、居ないと思うよ?」
動き出した彼らは完全に同期していた。騎士達の被害が最も多いのも、此処であった。
「少しはやるね。暇つぶし第二弾発動ってね。」
「何、何をする気だ!?」
ジャガンがそう言い、腕を上に上げ、炎の魔弾を打つ。訝しむ勇者ウオイスを余所に、森の一部から地鳴りが聞こえてきた。
「なっ、何だっ!!」
「おっ、おい。あれを見ろ!!」
ジャナサンが気付き、指さす方向には、城壁に向かう部隊と、自分達の方へ向かってくる部隊がいた。それらは黒い影のような者達で、様々な形をしていた。
「シャドウナイトにシャドウマジシャン。上位のカオスシャドウも居やがる。」
ジャナサンがそれらの魔物の正体に気付き、声をあげた。
「あっははははは、君達が、最初に僕達に気付いてから何日経っていると思っているのさ?僕達も準備させてもらったよ。」
心底楽しそうに笑うジャガン。戦いは佳境を迎えていた。
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