表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王は最初の町の宿屋にいる。  作者: yosshy3304
第二章 復讐する魔王と、協力する魔王。
PR
22/92

15 死の空間、『お姉ちゃん』とお呼び!!

 「シャランさん、起きてください。起きないと朝食、僕が食べちゃいますよ。」

 「シャランさん、起きてください。ほらほら、大道芸見逃しちゃいますよ。」

 「シャランさん、起きてください。シャランさん。起きないと、起きないと死んじゃいますよ。」

 メイズは時間があると、シャランの病室代わりになっている部屋に行き、シャランの手を握って声を掛けていた。




 「此処は、何処だ?」

 漆黒に包まれた場所をシャランは歩き続けていた。

 「私は何処に行こうとしている。」

 その疑問に答えるものはいない。そもそも、声に出しているかも怪しいのだ。口が動いている感触はあるものの、耳鳴りがしそうなほどに、何も見えないのだ。自分が光源になったと錯覚するほど、自分以外が見えない。ただ、何処かに行かなければいけないという思いに、引っ張られ唯歩いていた。

 「私は、どうなったのだ。」

 全身を確かめるも、少々動きが悪いが、何処にも傷はなかった。

 「私は、……誰だ」

 もう、自分の姿も見えなくなってきた。意地と根性で足を動かしていたが、それも限界だった。そもそも、何処と言うのがあるのかも怪しい。体が急速に動かなくなってきた。視界が暗闇に閉じられる。

 「ああ、…これが死というものか。」

 その、闇に身を任そうとしたところで、声が聞こえた。

 「シャランさん、起きてください。起きないと朝食、僕が食べちゃいますよ。」

 「シャランさん、起きてください。ほらほら、大道芸見逃しちゃいますよ。」

 その声は、純粋さにあふれている魔王の声だった。

 「…誰だったかな?思い出せないな。大事な人だったような…。」

 少しだけ、自分が見えるようになった。

 「シャランさん、起きてください。シャランさん。起きないと、起きないと僕、女装してシャランさんの事『お姉ちゃん』と呼びますよ。」

 「激有りでっ!!」

 暗闇からそう聞こえた瞬間、鼻から赤い愛を溢れさせながら暗闇がはれて、声の主を見上げていた。

 「…、シャランさ、ん?」

 声の主メイズは、シャランの事を困惑したような、嬉しいような微妙な顔で見つめていた。

 「ふむ、メイズ、それは違うぞ。」

 「へっ?」

 「さぁ、お姉ちゃんと呼ぶのだぁ!!」

 「呼びませんっ!!」

 何にしても、シャランは目を覚ましたのだ。

誤字脱字の指摘ありましたら感想でお願いします。

またこんな駄文ですが、評価、感想の程お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ