曲がり角の奇跡!風紀委員長のパカッ♡
男子が少ないながらも、この学園には男子が何人か在籍している。
まあ、教室でまともに授業を受けているのは俺くらいなものらしいが…
そんな訳で昼休み、他の男子生徒に会ってみようと、俺は男子専用自習室へと向かっていた。
なぜか少し離れた後ろから、図書委員のシズカさんがコソコソとついてきている。
ボディーガードのつもりなのか?
それともただ単に推し(俺)を観察したいだけなのか?
教室でも、あまり話しかけてほしくない雰囲気を出しているので、このまま進むことにしよう。
廊下の曲がり角を曲がった。
まさにその瞬間!
ドスンッ!
「きゃぁっ!?」
「うわっ!?」
曲がり角の向こうから来た女子生徒と正面衝突した。
前を見ていなかった俺も悪いが、お互いに勢いあまって派手に転倒する。
「うぐぐ…痛たた…ごめん!前見てなかった!怪我はな…い?」
俺は尻もちをついたまま、慌てて相手に手を差し伸べようとして…言葉を失った。
目の前に倒れていたのは、ぶつかった衝撃で派手に尻もちをついた女子生徒。
彼女の両脚は綺麗にMの字を描いて開き、めくれたスカートの隙間からは、恥じらいを彩るようにセクシーなパンツがチラリと覗いている。
そして何より…
「っ…あ、えっ!?」
彼女は顔をリンゴのように真っ赤にし、涙目で「見られたっ!」と可憐に身を縮こまらせていたのだ。
他の女子のような過剰なアピールもない。
狙ったカメラ目線もない。
そこにあったのは、予期せぬ事故によって生み出された、純度百パーセントの『不可抗力の美学』!!
これだ!
俺が…追い求めていたのは、これなんだよ!
俺の目から、自然と感動の涙が溢れ出た。
黄金のように輝く至高のラッキーM字。
圧倒的な栄養分が、俺の魂に沁み渡っていく。
「この世界で…やっと…見れた♡」
俺はうっとりと、拝むような目でその光景を噛み締めた。
シズカの裏配信コメント欄:
『漫画みたいな出会いキター!www』
『(゜∀゜)』
『見てる!リオン様めっちゃ見てる♡』
『主:ラッキースケベにデレるリオタン…推せる♡』
『あんた…最高だわwww』
「ん?っ!きゃあぁぁぁっ!ご、ごめんなさいっ!私、こんな…はしたない姿をっ!」
俺の熱い視線に気づいた彼女は、真っ赤な顔をさらに赤くして、慌ててスカートの裾を押さえて隠そうとする。
その恥じらいこそが至宝!!
「あぁっ!お願いだから、隠さないで!」
俺は本能のまま、泣きそうな顔で手を伸ばして哀願した。
「え…えぇぇぇっ!?って貴男!風紀を乱す元凶!大悪魔リオン!じゃないですか!」
「えっ?」
大悪魔?
シズカの裏配信コメント欄:
『お願いだから隠さないでwww』
『ムッツリwww』
『ガッツリwww』
『大悪魔ってwww』
「他の男子生徒から嘆願書が届いているのよ!…ああ、申し遅れました、私は風紀委員長のヒロミです!」
「嘆願書?」
「『最近の女子生徒は風紀を乱しすぎている』って!男子が萎縮するような極端なミニスカート、胸元を見せるようにボタンを開けた着こなし!おかげで男子が教室に来る日が、さらに遠ざかってしまったのよ!」
「その元凶が俺?」
「そうよ!貴男が女子の胸元ばかり見るから、全校女子がはしたない格好になったのよ!」
「そうか、悪かった。他の女子生徒にも言っておくよ」
「わ、分かればいいのよ!」
「ヒロミさんも大変だな…いつも学校のために、風紀委員を無理してやってくれてるんだろ?」
そう言って俺は、ヒロミさんの耳元に顔を寄せてそっと囁いた。
「ヒロミさんも、俺に見せるためにエッチな下着履いてくれてるもんね♡ありがと♡」
「はぅ♡耳元でそれは、らめぇ〜♡♡」
崩れ落ちたヒロミさんは、へなへなと廊下に座り込んだ。
そして、その両脚は再び綺麗にMの字を描き、スカートの裾からチラリと覗くセクシーなパンツ。
そして「また見られちゃった!」と言わんばかりに両手で顔を覆う、可憐すぎる恥じらいの表情!
完璧なタイミング!
完璧な角度!
完璧なハプニング!
「奇跡きたぁぁぁ!完璧なラッキーハプニングM字開脚だ!!やっぱりヒロミさんだよ!このM字最高だって〜♡」
シズカの裏配信コメント欄:
『www』
『どこがラッキーM字だよwww』
『パカッって自分から開き直しただろww』
『風紀委員長が一番風紀乱してて草』
『即落ち2コマwww』
『リオン様がM字好きなの全員にバレたねwww』
『リオン様、明日から曲がり角に気をつけて!!www』
「大天使リオン様!生徒会室まで来てください!」
「大天使って…さっきまで悪魔だったんだろ、俺」
シズカの裏配信コメント欄:
『現在のリオン様の肩書一覧とか書いてく?www』
『聖男』
『ムッツリ』
『総長ww』
『都合のいい男ww』
『大悪魔』
『大天使』
『属性多すぎて草』
「生徒会長に報告に行きます!」
「もしかして、俺の彼女になる事を報告に…」
「生徒会長!次の風紀委員の予算はすべて大天使リオン様のファンクラブ活動費に充てます♡私は彼女になるよりファンクラブ会長になります!」
生徒会の権力を速攻で私物化し始めるヒロミさん。
当然、生徒会長から「ダメです!学校のお金なんだから!」と激怒されている。
「また、彼女じゃないのかよ…」
俺の哀愁漂う呟きが、静かな生徒会室に虚しく響き渡った。




