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リオン偽物事件発生!愛しき舎弟の囮捜査

ある日、ネットの掲示板が激しく燃えていた。


ネットの掲示板:

『なんか街歩いてたら男の子から温かいお茶貰ったんだけど…そのあと…』

『キター!リオン様のお茶!キター』

『それで?それで?』

『10万でホテル誘われた♡』

『はぁ?』

『10万?』

『カフェであーんした?』

『え?カフェ?行ってない』

『頭ナデナデは?』

『え?頭?』

『リオン様?…なの?』

『お金怪しくない?』

『それで?』

『安っ!』

『シャワー浴びてる間に、お金取られて逃げられた…ぐすっ』

『えっ』

『リオン様、昨日はリエと一緒だったよね?』

『ねぇ?胸のサイズ何?』

『え?Aだけど…』

『……』

『……』

『偽物だ!』

『あの、私も騙されました』

『私も盗られた』


◇◇◇


学校でその掲示板を見ていたナルミが、怒髪天を突く勢いで激怒した。


「総長の名を騙って女子から金を巻き上げるなんて、万死に値するにゃん!!(※語尾)」


バッと立ち上がったナルミは、速攻でスマホを取り出し、スケバンのネットワークを全開にして指示を飛ばし始めた。


「あんた達!総長の為にも犯人の情報を集めな!」


◇◇◇


数時間後、街中。


温かいお茶を持って女子に声をかけようとしている、胡散臭い男…偽リオンを発見。


情報提供どおり、胸にサラシを巻き、お腹をさすりながらフラフラと歩く『標的になりそうな女子』の姿があった。


清楚な白ワンピースに身を包んだ、ナルミである。


偽物リオンがニヤニヤとしながら、ナルミに声をかけてきた。


「俺、リオンだけど?10万でホテル行かない?」


調子に乗って格好をつける男に、ナルミの額に青筋が浮かぶ。


「お前みたいなツラが、リオン総長の顔面(神)を騙ってんじゃねぇええええ!!」


ドス効いた大声と共に一蹴。


「え、ナルミ!?ナルミかよ!!くそっ」


実はこの男、過去にナルミに告白して惨敗した男だった。


男の誘いを断る女なんていないとされるこの世界で、女に振られた男。


ナルミに「男らしくない」「使えない」と振られれたことで噂が広まり、評判が地に落ちていたのだ。


リオンがナルミや学校中の女子にモテまくっている配信を見て激しい嫉妬を抱き、リオンの評判を落として金も稼げて一石二鳥と画策したのだった。


「リオン総長!偽物を捕まえたぞ!どうだ!アタイを褒めていいんだぞ!」


ナルミさんが縄で縛り上げた男を引きずりながら、現場に駆けつけた俺のもとへやってくる。


「えっ、ナルミさん…なの?えっえっ?可愛い♡清楚なワンピースとかすごく似合ってて可愛いよ♡いつもと完全に別人じゃん♡」


「ち、違っ!これは犯人が狙う女の格好を真似しただけで…そ、そうか?…可愛い…のか♡」


モジモジと裾をつまみ、顔を真っ赤にして照れるナルミさん。


ナルミの配信コメント欄:

『総長が舎弟を落としにかかってるww』

『もう落ちてるのよwww』

『清楚ワンピのナルミ姐さん、マジで別人で草』

『ギャップ萌えの破壊力エグいwww』



こうして無事に犯人は警察へ引き渡され、被害にあった女子たちにも盗まれたお金が無事に戻ることとなった。


集まった被害者の女子たちから「リオン様、本当にありがとうございました!」とお礼を言われた俺は、不思議そうに首をかしげた。


「ううん、解決して良かったよ!でも…これからは10万円なんて払わないでね。俺、君たちみたいに可愛い子に言われたら普通にホテルついて行くから…」


被害者女子たち「「「えっ……♡」」」


ナルミの配信コメント欄:

『そこじゃないwww』

『10万払わなくてもついて行くリオン様www』

『被害者の女子たちが一瞬でハート目になってて草』

『ナルミ姐さん(子分)、仕事早すぎて最高だった!』

『総長の名誉を守る最高の舎弟!!』

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