↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/45

メロン品評会はマウント合戦に!?

走る高級リムジンの車内。

俺はセイナさんの豊かな胸元に顔をうずめながら、真剣な表情でその感触を噛み締めていた。


「あ~む♡おぉ…ユカリさんのメロンが熟れた柔らかいメロンだとするなら…セイナさんのメロンは瑞々しい弾力のあるメロンだ!どちらも選び難い!」


「まあ♡そんなに褒めていただけますの♡」


車内のメイド配信者のカメラには相変わらずブレブレの映像が映し出され、音声だけがクリアに全世界へ響き渡っている。


セイナのメイド配信コメント欄:

『メロンの品評会だよ、リエちゃん』

『そうそうwww高級フルーツの食レポかな?www』

『ユカリ:リオン君!誰が熟れた垂れ乳だって!?』

『言ってないw』

『シズカ:リオタンが好きな太ももは私だけなのよ』

『ウケるwwwヒロイン本人たち降臨してるやんwww』

『あんた!目立ちたく無いんでしょ!?人のコメントに来てるんじゃないわよ!』



コメントの大混乱も知らず、俺の野生のエンジンは完全に最高速へと達していた。


「セイナさん♡俺…もう我慢が…」


「お待ちになって♡」


「そんな、おあずけなんて…」


「ふふっ、カーテンを閉めますわ♡…それと貴女!配信は少しの間お止めになりなさい!」


「はい!セイナお嬢様!」


「いいのよ…ユカリの真似をして貴女に配信をさせたけど…良い動画が撮れたみたいね。後でデータだけはわたくしに送りなさいね♡」


「かしこまりました♡」


プツン。


暗転し、ブツリと途絶える配信画面。


セイナのメイド配信コメント欄:

『切れた』

『おあずけ食らったwww』

『画面真っ暗で草』



…そして、約10分後。


配信が再び再開された。


セイナのメイド配信コメント欄:

『あ、点いた』

『映像復活きたぁぁぁぁぁ!!』

『空白の10分間♡(※察し)』

『セイナお嬢様、顔が完全にトロけてるwww』

『ユカリ:私の時は五分だったんだから~♡』

『シズカ:七分……』

『アカリ:十二分……』

『リエ:私なんて三分よ♡』

『こいつら……wwwww』

『コメント欄で何のタイムマウント取ってんだよwwwww』

『三分よ♡でドヤるリエちゃん愛おしいwww』

『全員しっかり完食済みという恐怖の現実www』




「セイナさん、ユカリさんにちゃんと謝ってくださいね。わかりましたか?」


二人で賢者タイムに突入し、悟りを開いた仏のような清らかな表情で諭す俺。


その隣では、乱れた衣装を整えたセイナさんが、完全に満たされたトロ顔で俺の腕に頬を寄せていた。


「はい…リオン様♡わたくし、ユカリにちゃんと謝りますわ♡」


セイナのメイド配信コメント欄:

『チョロすぎるwww』

『お嬢様界隈で評判悪いって言ってなかったっけ!?』

『どう見ても悪役に見えないwwwただの恋する乙女だろ(笑)』

『リオン様の言うことなら何でも聞きそうだなwww』



俺はふと疑問に思い、セイナさんの顔を見つめた。


「そういえば、なんでセイナさんはユカリさんをそんなに目の敵みたいにしてるんですか?」


「目の敵?そんなことしてませんわ!ただ、最近ユカリがわたくしに冷たいから…構って欲しくて意地悪したの。そうしたら、ちゃんと構ってくれたから…」


モジモジと指をすり合わせながら、本音を漏らすセイナさん。


セイナのメイド配信コメント欄:

『は?』

『好きな子に構って欲しくて意地悪かよwww』

『小学生女子の構ってちゃんかよwww』

『理由が可愛すぎて草www』

『セイナどっちもイケルのか!?』



その頃、上空。


「全機へ通達!目標のリムジン上空に到着!これよりリオン様を奪還する!!」


ユカリの実家のヘリ部隊がリオン奪還の態勢に入った、まさにその瞬間。


音声モニターから漏れてきた「ただユカリに構って欲しかったの…」というセイナの乙女すぎる本音を聞いたユカリと当主(ママ)は、同時に深いため息をついた。


「…お母様。あのバカ、ただの構ってちゃんですわ」


「…リオン様に危険はないようですね。全機、急旋回!撤収します!!」


バババババ!

と重厚なプロペラ音を響かせ、ユカリママ率いる大ヘリ部隊は超スピードで引き返していった。


セイナのメイド配信コメント欄:

『ヘリ部隊、急旋回して帰っていったぞwww』

『ユカリママ「アホくさ」ってなってて草』

『平和的(?)解決!!』



数十分後。

リムジンから降りた俺は、近くの公園のベンチへと向かった。


そこには、両手にクレープを持って一人寂しく頬張っているリエの姿があった。


「あ、リエ!ごめん待たせた!」


「…あ、リオン。おかえり。ほら、リオンの分も買っておいたから食べて♡」


「ありがとう!やっぱりリエは優しいな!」


※なおこの後、俺の口元についた生クリームを舐め取られたことで、本日二回目の『空白の三分♡』が発生したことは言うまでもない。


リエの公式配信コメント欄:

『リエちゃんリオン回収完了!!』

『しっかりクレープ味わってて可愛いwww』

『からの速攻で空白の三分♡発生してて草www』

『リオン様の賢者タイムどこ行ったwww』

『やっぱり正ヒロインはリエちゃんだな!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。