↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

男の部屋に上がる=決死の覚悟!

翌日。


「おはよう、リエちゃん」


「お、おはよう…リオン」


校門の前で待ち伏せ…じゃなくて立ち尽くしていたリエに声をかける。


昨日の体調不良(生理)はもう落ち着いたのか、今日は顔色もよく元気そうだ。


「良かった、体調戻ったんだね?…でも、何か不安な事でもあるの?浮かない顔してるよね?」


浮かない顔で画面を見つめる彼女に尋ねると、セットされたスマホのコメント欄が高速で流れ始めた。


『恋の病なんです!この子!』

『昨日の夜配信で「リオン…好き♡」って泣きそうになりながら呟いてたぞ!』

『なんでもお見通しかよイケメンか??』


「もしかして…配信、伸び悩んでるとか?なら、コラボ配信でもするか?俺はチャンネル持ってないから、ゲスト出演って形になるけど。ゲーム配信とかしてみる?」


俺なりに彼女の『配信者としての悩み』を察して提案してみたのだが、コメント欄の反応は冷ややかなものだった。


『ゲーム配信www』

『女子の配信で一番伸びないやつ……』

『需要ないってwww』

『っていうかリオン様が出てからすでに爆伸びなんだが??』

『それなwww同感www』


当のリエも、困ったように眉を下げている。


「リオン…あのね、ゲーム配信は、その…あんまり…」


「あ、そうなの?今日の放課後、俺の部屋で打ち合わせして、そのま配信しようかと思ってたんだけど…」


「は?あっ、うん♡ゲーム配信、すっごく楽しみ♡」


一瞬で前言撤回したリエ。


さっきまでの迷いはどこへやら、頬をポッと赤く染めて、ウキウキした様子で頷いている。


当然、コメント欄は手のひら返しどころではない大爆破を起こしていた。


『あっ(察し)』

『配信とかどうでもよくなってて草』

『ただ単に男の部屋に行きたいだけだろこれwww』

『ゲーム配信に全く興味なかったくせにwww』

『手の平クルックルでワロタwww』

『待って!!??リオン君の部屋が見れるの!?!?』

『ヤバいって!!男の部屋とか人生で初めて入るんだけど(画面越しに)♡』

『お前が入るわけじゃないだろwww』

『特定班!!放課後リオン君の家まで追跡しろ!!!』

『通報しました』


女子からすれば、放課後に男子の部屋に誘われる!なんて、一生に一度あるかないかの奇跡的な大イベントだ。


画面の向こうの女子たちが『実質同棲』『リオン貞操の危機』と大騒ぎしていることなど露知らず、俺は「じゃあ放課後ね」と笑って教室へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。