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疲れた振りして消えた二人

お見合い大会が中盤に差し掛かった頃。


他のお見合い参加者たちがリエを取り囲んでワイワイと騒いでいる隙を突き、俺は隣に座るユカリさんにそっと顔を近づけた。


「ユカリさん…疲れてます?疲れてますよね?…そうですよね?俺もなんかすごく疲れて…」


「え?あ、はい…まあ?」


強引すぎる誘導尋問に首を傾げるユカリさんに対し、俺は目を輝かせて真顔で提案した。


「スイート(ホテルの上階)で休みませんか!?スイーツ食べたりして…スイートだけに…」


前世の男子高校生の本能が今なら二人きりになれる絶好のチャンスだ!と叫んでいた。


「ふふっ…もちろん♡喜んでご一緒しますわ♡」


ユカリさんは俺の欲望をすべてお見通しといった様子で、妖艶に微笑みながら即答してくれたのだった。


◇◇◇

一方、ラウンジでは。


「あれ?リオン?トイレかしら?」


ふとリオンの姿が見当たらないことに気づいたリエ。

だが、周りを取り囲む女子生徒たちにすぐさま腕を掴まれた。


「リエちゃん!リオン君との色々な話、聞かせてよ〜っ!」


「えっ♡え〜っ、そんなに聞きたいっていうなら〜。聞かせちゃおうかな♡」


「「わ〜!配信切った後の話だよね!?」」


「もう、リオンったら早いのよ♡私に我慢出来なかったって嬉しい事言ってくれたの♡それでね…」


すっかり上機嫌になったリエは、リオンの失踪に疑問を抱くこともなく、頬を赤く染めて配信外での夜の惚気話をノリノリで語り始めてしまった。


だが、カメラの映像と音声を配信で見守っていたリスナーたちは、とんでもない事態(リオンとユカリの密会)に気づき、コメント欄で大パニックに陥っていた。


『お前らっ!』

『盛り上がってる場合かー!!!!!www』

『リオン様が!リオン様がユカリとスイートに行っちゃったぞ!!』

『でもリエちゃんの配信外の話もめちゃくちゃ聞きたい!!』

『それな!!www』

『早い男子とか居るんだ♡』

『情報過多で脳がバグるwww』

『今頃ユカリのデカいのがリオンに襲いかかってるよね!?』

『確実に挟まれてるな…羨ましい私も挟まれたい』

『リオン君の強引な誘い文句「疲れてますよね?」は草すぎるwww』

『リエちゃんが惚気てる間に本妻?の座が奪われるwww』


リエが女子生徒たちとリオンの可愛い素顔について熱弁を振るっているまさにその頃。


ホテルの最上階へと向かうエレベーターの中で、俺はGカップの清楚?肉食美少女と二人きりになり、心臓をバックバクと波打たせていた。


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