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お見合い当日、清楚?な誘惑

お見合い当日。

高級ホテルのラウンジを借り切って行われた『ビンゴ上位十人お見合い会』は、開始早々波乱の展開を迎えていた。


「リオン君っ!アタシがビンゴ大会一番だったんだよ!?なのになんで三位の子を指名すんのよ!?」


一番手に乗り込んできたのは、やはりというべきかギャル配信者のマユだった。


「マユちゃん…」


苦笑いする俺の横で、配信画面のコメント欄が容赦なくマユを煽り立てる。


◇◇◇

コメント欄:

『ギャルはお腹いっぱいなのwww』

『マユちゃんはおっぱい小さいしw』

『そう考えるとリエちゃんも地味に大きいよね』

『マユちゃん不憫すぎて草www』


「小さくないし!Bはあるもん!」と抗議するマユが別室へ回収されていき、ついに注目の『三位』の女の子が席についた。


「…お久しぶりですね、リオン君♡」


そこにいたのは、黒髪ストレートに控えめなメイク、お淑やかな雰囲気を纏った年上の美少女だった。


「あっ♡こ、こんにちは♡ユカリさん…だったよね♡」


「ええ、覚えていてくれたんですね♡」


前世の男子高校生としてのスケベ心が爆発し、俺の目線は挨拶もそこそこに、彼女のニットの上からでもはっきりと分かる圧倒的な存在感(胸元)へと吸い寄せられてしまった。


◇◇◇

コメント欄:

『あっ』

『あっ(察し)』

『名前完璧に覚えてたwww』

『どこかのお嬢様だよね?』

『デレデレすぎるだろリオン様www』

『目線!目線が完全に胸に行ってるwww』

『間違いなく本日一番デカい』



う、うおぁぁぁ!やっぱりデカい!清楚な見た目とのギャップが凄すぎる…


興奮で鼻の下が伸びきりそうになるのを必死で抑えながら、俺はお見合いを進めるべく口を開いた。


「じゃあ…趣味とか聞いていくね?まずは…ユカリさんの『バストサイズ』を聞いてもいいかな♡」


「いい訳あるかぁぁぁ!!このバカリオンっっ!!」


横で見守っていたリエから猛烈なハリセンツッコミが飛んできた。


◇◇◇

コメント欄:

『いきなり何カップか聞いたあああああwwwww』

『第一質問がバストサイズは狂気www』

『私はCだけど形は自信あるよ♡』

『D』

『B』

『Aです…ぐすん』

『コメント欄で自己申告大会始まってて草』

『普通の男子は小さい方が好きなのよ!』


リエに怒られて「ごめんなさい」と首をすくめる俺。


しかし、ユカリさんは上目遣いで微笑んだ。


「ふふ、いいですよ教えますね♡…ジ、Gカップです♡男の人はあの方みたいに…いえ、リオン君は…大きくても怖くないの?大きいと可愛いブラとかあんまり無くて、見せるの恥ずかしいんだけどね♡」


『おい!清楚どこ行った!?!?!?』

『見せる気満々かよw』

『清楚は胸の所にジッパー付いてる服なんて着ないのよwww』

『完全にあざとい肉食系トラップで草』


よく見ると、ユカリさんの胸元には謎のゴールドのジッパーがついていた。


彼女は自分の豊満な胸元を強調するようにキュッと寄せて、ジッパーに指をかけた。


「リオン君…ここ…開けてみる?♡」


「…(絶句)」


あまりに刺激的すぎるお誘いに、俺の思考は完全にフリーズした。


『リオン君フリーズ中www』

『脳のキャパオーバーしてて可愛い♡』

『鼻血でちゃうwww』


そのまま固まっていると、後ろの待機席から他の上位参加者たちが一斉に立ち上がった。


「「ちょっと待ちなさいよ!!お見合いってことは、私たちにもチャンスはあるのよね!?」」


『他の参加者たち必死www』

『カオスすぎてウケる(笑)』

『ユカリさんの独走を許さない女子たちwww』



お見合い会場の混乱が深まる中、俺はハッと表情を引き締め、真面目な顔で手を挙げた。


「みんな静かに!…俺がオフイベントの女の子の中から選ぼうとしてるのには、ちゃんと訳があるんだよ!」


「えっ…訳?」


「そうだよ。俺の一番大切なのはリエなんだ。だからアンチじゃない子を…リエと仲良くできる子、リエも大切にしてくれる子を慎重に選びたいからなんだよ!」


ビシッと決める俺のキリッとした顔と、通る声。


『キリッ!』

『下心なんてない!(※大嘘)』

『また始まったwww』

『言い訳のスケールが急にデカくなったwww』


俺の言葉を聞いたリエは、さっきまでの怒り顔を一変させ、ポッと頬を染めてウルウルと目を潤ませた。


「リオン…私との関係を壊さないように、そこまで考えてくれてたの…これはハーレムを認めるしかないわね♡」


『ちょろいぞリエーーっ!!www』

『騙されるなwww』

『絶対そんなこと考えてないだろwww』

『リエちゃん可愛すぎるから目を覚ましてwww』


リエが感動でチョロく流されかけた、その一瞬の隙を見逃さず、俺はニコッと満面の笑みで本音を言い放った。


「だからさ!リエも俺に合いそうな女の子を一緒に選んでよ!…例えば、さっきのユカリさんなんてどうかな!?(爽やか)」


「っっっ!?結局そこに戻るのねこのバカリオンっっ!!」


「痛いっっ!なんで叩くのさ!?優しそうだし、すごく…色々と大きくて魅力的じゃないか!」


感動を台無しにされたリエのハリセンが再び爆発し、配信画面は腹筋崩壊の渦に包まれた。


『ぐははっwwww腹痛いってwwww』

『結局巨乳かい!!www』

『どこまでも欲望に忠実すぎるwww』

『ユカリ推しなんですこの子wwwww』

『色々と大きくてって隠す気ゼロで草』

『大義名分を3秒で自分でドブに捨てる男』

『ブレなさすぎて逆に清々しいわwww』



「もう!ユカリさんばっかり!もっと真面目にお見合いしなさいよ!」


「えぇ~…あんなに優しそうなGカっ…清楚系の子なのに…」


「言い直しても遅い!!」


『言い直すなwww』

『Gカ…清楚系www』


前世の男子高校生としての欲望を1ミリも隠しきれない俺のせいで、お見合い大会はどこまでもカオスで爆笑に満ちたものになっていった。

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