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ハーレムの誘惑と隠しきれない視線

ダブルデートも終わり、日常に戻ったある日の放課後。


俺とリエが教室で配信を始めると、ドアがガラリと開き、他クラスの女子生徒たちがぞろぞろと押し寄せてきた。


「リオン様!アタシを第二夫人…ううん、第三夫人でもいいからハーレムに入れてください!!」


「私だって入りたい!リオン様が本当は『性欲モリモリな男の子』だって知ってしまったんですから!」


「「「お願いだから、私たちを抱いてくださーい!!」」」


「な、なに言ってるのよ!?アンタたち、みんな正気!?」


突然の乱入に、リエが目を丸くして俺の前に立ち塞がる。


だが、押しかけてきた女子たちの目は真剣そのものだった。


無理もない。

この世界は圧倒的な男子不足だ。


そのため、性欲が旺盛で元気に女子を愛せる男子は大変な希少価値があり、国や社会からも『一人の男子が複数の女性を妻にするハーレム』が公的に推奨・承認されているのだ。


先日の配信で、毎日一人で処理している事やスイートルームの一件などで「リオンはかなり絶倫で性欲が強い」という噂が学園中に広まってしまった結果、女子たちが一員になろうと一斉に動き出したらしい。


…いやいやいや!

前世の感覚からしたら、ハーレムなんてマンガの中だけの話だろ!?


前世の記憶を持つ俺としては、一途に一人の女の子を愛するのが男の美徳というものだ。


俺はリエの肩に手を置き、押しかけた女子たちに向かってきっぱりと告げた。


「みんなの気持ちは嬉しいけど…ごめん。俺はリエしか考えられないから!」


ビシッと決めた俺の一途なイケメン発言。


…しかし、俺の視線は、目の前で身を乗り出してきた女子生徒たちの豊満な胸元やブラウスから見える胸の谷間に、吸い寄せられるように釘付けになっていた。


…うわっ、でっか!

制服のボタン弾けそうじゃん。

あ、こっちの子のチラリズムもヤバい…


前世はしがない健全な男子高校生。


目の前に魅力的な女子の身体が並べば、口では格好いいことを言いつつも、視線と鼻の下はどうしても伸びてしまうのだ。


そして、その口と目のギャップを、スマホの画面越しに見ていた数万人の女子リスナーたちが逃すはずがなかった。


◇◇◇

コメント欄:

『鼻の下のばして「リエしか考えられないから」wwwww』

『口では一途なこと言ってるのにwww』

『めっちゃおっぱい見てるの可愛い♡♡♡』

『目が泳ぎまくってて草』

『リオン様、むっつりスケベなの隠せてなくて愛おしすぎるんだが??』

『「リエしか見えない(※視線は胸元)」』

『女子の胸元チラチラ見ながら必死に理性保ってるの尊い♡』

『こんなにスケベなのに他の女に手を出さないの、逆に理性のタガどうなってんのwww』



「リ、リオン?さっきからどこ見てるの?」


不審に思ったリエがじーっと俺の顔を覗き込んでくる。


「えっ!?あ、いや!リエの顔を見てるよ!?リエの可愛い顔をっ!」


「絶対嘘だ!今、あの子の胸見てたでしょーっ!このスケベリオン!」


「ち、違うんだリエ!これは男の本能というか、不可抗力というか…」


『バレてて草』

『リエちゃんのツッコミ助かる』

『スケベなリオン様も大好物です♡』

『ハーレム作っちゃいなよリオン様!』


誠実な一途イケメンとして振る舞おうとすればするほど、隠しきれない男子としてのサガ(むっつり)が漏れ出てしまい、またしても学園と配信画面は甘く賑やかな大騒ぎになってしまった。



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