デレデレな本能と素材を活かす神フォロー
「リオン君、勉強教えて…あ・げ・る♡」
上着のボタンを大胆に開けた委員長が、机に身を乗り出して谷間を強調しながら覗き込んできた。
「あっ、うん…(うおっ…谷間すっごっ!)」
普段はメガネに黒髪で真面目一筋な委員長のギャップ。
そして、限界まで短くなったスカートから伸びる眩しい生太もも。
前世の男子高校生としての血が騒ぎ、俺の鼻下は一瞬でデレデレに伸びきってしまった。
「ちょっとリオンっ!どこ見てんのよ!!委員長も委員長よ!そんなセクシーな言葉遣い、どこで覚えてきたのよ!!」
バタバタと手を振って俺の視線を遮ろうとする、嫉妬全開のリエ。
だが、一度火がついた男子の本能は誤魔化しきれない。俺は目線を泳がせながら、素直に本音を漏らした。
「いやっ、だって…俺…男だもん。目の前にこんなのあったら、普通に見ちゃうよ…(ニヤニヤ)」
「っっっ!!??♡♡♡」
鼻の下を伸ばしてニヤニヤと素直にデレる俺の顔を見て、委員長は顔を真っ赤にして固まり、リエは「ぐぬぬ!」と絶句した。
そして、リエのスマホから流れる配信のコメント欄は、未だかつてない勢いで大爆発を起こしていた。
『ちょっと待ってwwwww』
『普通、露出高い女子見たら嫌悪感抱いて逃げるのが男子だろwww』
『リオン様、めっちゃ胸見てるじゃん!!♡♡♡』
『男子ってあんな顔(鼻下伸び顔)するの!?!?』
『破壊力ヤバいんだけどwwwww』
『スケベなリオン様、助かる♡』
『私、明日から毎日水着で登校するわ♡♡』
『委員長大勝利で草www』
『ギャル化作戦大成功じゃん!!!』
「「「効果抜群じゃん!!」」」
「「「リオン君、こういうのが好きなんだ!」」」
俺の素直すぎるスケベな反応を見たクラスの女子たちは、作戦成功!とばかりに一斉に目を輝かせた。
「マズい…このままだとリオンがクラスの女キツネどもに骨抜きにされる!!」
焦り散らかすリエを横目に、教室の女子たちは競うように胸元や太ももをアピールして俺に群がり始めてくる。
…いや、待てよ。
このままだとクラス全員がギャルになっちゃうぞ?
デレデレしつつも危機感を覚えた俺は、一呼吸置くように言った。
「…でもさ、皆は毎日豪華なステーキばっかり食べたいと思う?」
「「えっ?急に夕飯の話?」」
「たまにはあっさりしたモヤシ炒めだって食べたいし、シンプルな卵かけご飯だって食べたくなるだろ?」
「「……」」
ポカンとするクラスメイトたちに、俺は素直な『フェチ』を打ち明けた。
「俺さ、やっぱり普段の真面目な委員長が好きだったなって話。あのお堅いロングスカートから、歩くたびにチラッとたまに見える…その…ふくらはぎとか、すごくエッチだったよ♡」
「えっ♡」
「みんながリエみたいなギャルスタイルになっちゃったら、流石にお腹いっぱいになっちゃうよ。みんな自分の素材を活かして欲しいな。こっちの君だって、真剣に部活に打ち込んで流す汗、すごく色っぽかったしさ」
「わ、わわっ♡み、見てくれてたの♡」
胸元を開けていた部活少女が、一瞬で顔を真っ赤にしてブラウスのボタンを留め直す。
俺にとっては、ただのチラリズム好き&それぞれの良さの肯定のつもりだったのだが…クラスの女子たちとコメント欄の女子たちにとっては『どんな私でもちゃんと見ていて、愛してくれる神の全肯定』として突き刺さっていた。
『チラリズム派かよ!!!!!』
『チラッと見えるふくらはぎがエッチって属性、理解深すぎて泣いた』
『ただの露出より素材の良さを褒めてくれるの尊すぎだろ』
『見てくれてたの♡じゃないのよwww即オチwww』
『みんながリエみたいじゃお腹いっぱいって言われて顔真っ赤にしてるリエ可愛い』
『全員元の姿に戻ってリオン様に褒められようとしてて草』
『この男、クラス全員の心を掴みにかかっておる!』
〜こうして、クラス中のギャル化現象は、俺の無自覚なフェチトークによって一瞬で鎮静化し、代わりに自分の属性を活かしてアピールする戦国時代へと突入していった〜




